ガイナーレ鳥取MF安藤一哉が敗戦の責任を胸に、浮上への活躍を期している。リーグ戦3連敗の悪い流れを断ち切ってJ2昇格争いに生き残るべく、ホーム連戦の次節では開幕戦以来となる勝ち点3を目指す。

上写真=今季開幕から全試合に先発出場している安藤(写真◎石倉利英)

勝ち点4で15チーム中12位

「クロスもドリブルもあるのが自分の特徴なので、それを生かした攻撃を狙っていましたが、僕の最後のクオリティーの低さが、この敗戦につながったと思っています」

 自身の責任を痛感しながら敗戦を振り返った。代替日程で開催された4月21日の明治安田生命J3リーグ第4節で、鳥取はホームでFC岐阜に0-1の敗戦。第3節、第5節に続いてリーグ戦3連敗となった。

 いつものように右サイドに入った安藤は、立ち上がりから持ち味のドリブル突破やクロスで得点機の演出を試みたものの、中央の選手に合わなかったり、岐阜の堅い守りに防がれるなどして決定機を作れなかった。チームは後半に失点し、安藤はフル出場で同点、逆転を狙ったが、シュート1本に封じられて完封負けを喫している。

 鳥取は勝ち点4どまりで15チーム中12位、上位との勝ち点差が広がっている苦しい状況。東京農業大から加入2年目の23歳は「このチームは若いので、僕も年齢的には中堅にさしかかります。チームとしてやれることと、自分がやれること、この2つをブレずにやっていけば、絶対に勝てる。それを練習からやっていきたい」と決意を新たにする。

 4月25日の次節はホーム連戦で、カマタマーレ讃岐と対戦。安藤は「週末は勝つ姿をサポーターの皆さんに見せたい」と力強く語り、開幕戦以来となる勝利に向けて気持ちを奮い立たせていた。

取材・写真◎石倉利英