ガイナーレ鳥取MF魚里直哉が、不本意な引き分けからの反撃を誓った。いわてグルージャ盛岡との第2節は良い形を作れず、1-1の引き分け。課題を胸に、FC今治との第3節での勝利への貢献を目指している。
上写真=加入4年目の今季も左サイドで攻守に貢献している魚里(写真◎石倉利英)
「あまり良さを出せなかった」
3月21日の明治安田生命J3リーグ第2節で、鳥取は岩手と1-1で引き分けた。立ち上がりから押し込まれて攻撃で良い形を作れず、前半のうちに失点。66分に同点とした後、67分に相手に退場者が出て数的優位の状況になったが、その後は攻め崩せず、ホーム開幕戦を白星で飾ることができなかった。
左サイドで先発出場した魚里は「相手のバイタルエリアのところで、うまく時間を作ることができなかった」と振り返る。中央に縦パスが入り、そこに絡んで前向きの状態でパスを受ければドリブル突破も仕掛けやすいが、「自分に入ってくるパスが、全部後ろ(最終ライン)からなので、それだと相手も守りやすい。もう少し中央も使いながらやっていければ」と反省点を口にした。
2018年のシーズン途中にセレッソ大阪から完全移籍で加入し、鳥取で4年目。ボールを持ってからのアグレッシブな仕掛けだけでなく、豊富な運動量を生かして守備もサポートするなど、左サイドの定位置を不動のものとしている。ただ「あまり良さを出せなかった」という岩手戦は88分に交代で退き、不完全燃焼に終わった。
3月28日の第3節ではFC今治とアウェーで対戦する。「全員が頑張ってくる良いチーム。前節のような内容だったら勝てない」と相手を評した魚里は「しっかり修正し、良い準備をして、自分たちの良さを出したい」と勝利への決意を新たにしていた。
取材・写真◎石倉利英