ガイナーレ鳥取DF石井光輝が、進化したプレーでチームに貢献すべく燃えている。入籍を発表したことで、より強い決意を胸に秘めつつ、大学時代のチームメイトの活躍も刺激になっているという。

上写真=今季開幕から2試合連続でフル出場している石井(写真◎石倉利英)

「奥さんのために、チームのために」

 3月16日に入籍していたことを、22日に発表した。クラブを通じて「常に僕自身を成長させてくれる大切な存在に出会いました。この成長が、ガイナーレ鳥取やチームメイト、仲間、家族の力になるように、責任感を持って戦っていきます」とコメントしている。

 明治安田生命J3リーグで、今季開幕から2試合フル出場。鹿児島ユナイテッドFCとの開幕戦では、1-2で迎えた74分に左サイドを攻め上がってパスを受け、鋭いセンタリングを送ってFW田口裕也の同点ゴールをアシストした。いわてグルージャ盛岡との第2節では88分に、鋭いドリブル突破からのパスでMF可児壮隆の決定機を生み出している。

 昨季はプロ入り4年目で最多となるリーグ戦32試合に出場したが、「引き出しを増やして、レベルアップしないと、昨季以上の成績は残せないと思っている」という意識が、攻撃の積極性を生み出している要因の一つだろう。ただ、2試合続けて先制されているため「今季まだ無失点に抑えることができていない。失点の多さは改善しなければいけない」と本職の守備面では課題を見いだしている。

 4年生のときにキャプテンを務めた関西大のチームメイトの活躍も刺激になっている。ヴィッセル神戸GK前川黛也は同期で、日本代表に初選出。CBでコンビを組み、自分と同じく4年生のときにキャプテンを務めた2歳下のサンフレッチェDF荒木隼人は、3月17日のJ1第5節で今季初ゴールを決めた。

 あとに続くような活躍を見せるべく「奥さんのために、チームのために戦いたい」ときっぱり。攻守両面で貢献する決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英