昨季終盤に負傷して戦列を離れているガイナーレ鳥取DF藤原拓也が、少しずつ復帰に近づいている。3月15日には負傷後初めて練習試合でプレー。さらにコンディションを整え、チームへの貢献を目指す。
上写真=3月15日の練習試合に出場した藤原。負傷後初めて試合でプレーした(写真◎石倉利英)
「思っていたよりも疲れました」
鳥取は3月15日の練習で、アカデミーの鳥取U-18と45分×2本の練習試合を行なった。前日の明治安田生命J3リーグ開幕戦、鹿児島ユナイテッドFC戦に先発しなかったメンバーが出場し、藤原は後半残り10分で交代出場。高校生相手とはいえ、試合でプレーしたのは負傷後初めてだった。
試合後は「10分間といっても、実戦と練習は違う。思っていたよりも疲れました」と苦笑い。それでも、わずかな時間とはいえ復帰に一歩近づいたことで、表情には充実感が漂っていた。
昨年12月13日のJ3第33節、福島ユナイテッドFC戦で左橈骨骨幹部を骨折し、全治3カ月と診断された。左上腕の内側には痛々しい手術の跡があり、今季始動後もリハビリの日々が続いているものの、接触プレーに注意しながら少しずつ全体練習に合流している。
アスルクラロ沼津から完全移籍で加入した昨季、開幕当初はベンチ外となることも多かった。古巣対決となった第25節の沼津戦で初めて先発し、第31節からは3試合連続で先発出場したが、前述した第33節の福島戦で負傷。不完全燃焼で鳥取での1年目を終えた。
骨折以外にも負傷離脱した時期があり、今季は万全のコンディションでのプレーを目指す。現状について「ここからですね。もう少し回復したら、もっと(コンディションを)上げていく」と語った藤原は「まずは、しっかりケガを治すこと。もう走ることはできているので、あとは試合勘などを取り戻しつつ、早く試合に絡めるように頑張っていきたい」と今後を見据えていた。
取材・写真◎石倉利英