上写真＝2月21日のチェントクオーレハリマとの練習試合にフル出場した小山（写真◎石倉利英）
「得点につながるクロスを上げたい」
「90分間を通して、特に守備面で課題が残る試合でした。前からプレッシャーをかけてボールを奪い、どんどん出ていくやり方を狙っていたのに、そういうシーンをなかなか作れず、相手にフリーでやらせるシーンが多くなってしまった」
小山が振り返った通りの展開だった。鳥取は2月21日に関西リーグ1部のチェントクオーレハリマ（バンディオンセ加古川から2020年に改称）と練習試合を行ない、1-1の引き分け。後半半ばに先制され、追い付いて引き分けたものの、狙っていたような形を作ったのは、わずかだった。
小山も相手陣内深くまで攻め上がったシーンはあったが、「得点にはつながっていない。ボールを奪った後のプレーの質を、もっと追求しなければいけないです」と反省点を口にする。「前向きにボールを奪うシーンを増やすために、自分も前の選手に声掛けをしていきたい」と語り、周囲との連係にも意識を向けた。
成立学園高（東京）、東京農業大を経てのプロ1年目は、3バックへの適応から始まっている。「学生時代は4バックのセンターバックで、3バックでプレーしたことはない」という状況で、「特にボールが逆サイドにあるとき、（自分の前にいる）サイドの選手とのコミュニケーションを意識してやっていきたい」と今後を見据える。
利き足の左足から繰り出すキックの精度が持ち味で、自らも「左足のキックには自信がある。攻撃参加したときは、得点につながるクロスを上げたい」と意気込む。東京農業大からは昨季、MF安藤一哉が加入し、シーズン途中から主力として躍動した。右サイドでプレーする安藤へのサイドチェンジのパスも「試合で出していけたら」と語り、日々の成長と、先輩に続くプロ1年目からの活躍を期している。
取材・写真◎石倉利英