2月21日、ガイナーレ鳥取が関西リーグ1部のチェントクオーレハリマと練習試合を行なった。一般のファン・サポーターにも公開され、好天に恵まれたこともあって多くの見学者がスタジアムに詰めかけている。

上写真=チュウブYAJINスタジアムで行なわれた練習試合。チェントクオーレハリマはMF佐野裕哉が先発出場した(写真◎石倉利英)

季節外れの暖かさ

 鳥取は昨季終盤以降、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を施しながら、定期的に練習や練習試合を公開している。この日は練習拠点としている米子市のチュウブYAJINスタジアムで、関西リーグ1部のチェントクオーレハリマ(バンディオンセ加古川から2020年に改称)との練習試合を公開した。
 
 木曜日から金曜日にかけての寒波で同スタジアムのピッチも雪に覆われたが、土曜日の暖かさでほとんど消え、この日は試合開始の13時時点の気温が21・1度という季節外れの暖かさ。穏やかな好天に恵まれ、約600人のファン・サポーターが見学に訪れた。

 チェントクオーレハリマは、東京ヴェルディ、湘南ベルマーレなどでプレーしたMF佐野裕哉や、サガン鳥栖、大宮アルディージャなどでプレーしたFW藤田祥史が先発出場。45分×2本で行なわれた試合は、ていねいにパスをつないで攻め込もうとするチェントクオーレハリマに対し、鳥取は前線からの守備がうまくはまらず、なかなか良い形を作れなかった。後半半ばにチェントクオーレハリマが先制したものの、鳥取はMF世瀬啓人が同点ゴールを決め、1-1の引き分けに終わっている。

 試合後、鳥取の髙木理己監督は「(今季J3リーグ開幕戦の)鹿児島ユナイテッドFC戦に向けての試合ですから、課題は大いにありますが、いまは課題を出して改善に向かう時期なので、非常に有意義な90分間だった」とコメント。多くのファン・サポーターが訪れたことには「新型コロナウイルスの影響で、このように人が集まるコミュニティーが、なかなかない中で、皆さんが感染防止に努めていただいて、こういう試合ができたことはうれしい。皆さんの思いに、期待に応えたい90分間になった」と感謝していた」

取材・写真◎石倉利英