ガイナーレ鳥取MF永島悠史が、持ち味を発揮してのJ2昇格に意欲を燃やしている。同じカテゴリーでライバルだったFC岐阜から加入し、昨季は果たせなかったJ2復帰を、鳥取の地で2年越しに実現するつもりだ。

上写真=新天地の鳥取で練習に励む永島(写真◎石倉利英)

「個人の力が一番のカギ」

「練習内容も新しくなっていますが、徐々に慣れてきています。練習試合も始まってくるので、チームのスタイルにしっかり合わせて自分の特徴を生かせるように、コンディションを整えていきたい」

 2月に入って開幕への準備が本格化する中で、新しいサッカーへの順応が進んでいるという。14日には古巣の京都サンガF.C.との練習試合も控えており、徐々に気持ちを高ぶらせている。

 U-15から京都のアカデミーで育ち、2015年にトップチームに昇格。17年に岐阜に期限付き移籍、その後に完全移籍し、昨季は降格したJ3でJ2復帰を目指したが、実現できないまま契約満了となった。今季は鳥取で、2年続けてJ2復帰に挑むことになる。

「鳥取はボールを大事にしながら攻めていくスタイル。たくさんプレーにかかわり、ゴール前まで運ぶ作業もやりながら、ゴール前でのプレーが得意なので、最後の局面のパスやシュートで特徴を生かせると思う」と自身の役割をイメージしている。2月6日の紅白戦ではゴール前の狭いエリアを個人技で突破、際どいシュートを放って持ち味の一端を示した。

 昨季、岐阜も鳥取も及ばなかったJ2復帰に向けて「最終的には、局面の個人の力が一番のカギになると思う。個の能力は一人ひとりが上げていく必要がある」と語る。日々高める個の力とチーム力を組み合わせて、2年越しのJ2復帰を果たすべく燃えている。

取材・写真◎石倉利英