上写真=1月20日の練習で笑顔を見せる杉井(写真◎石倉利英)
「すごく温かい人たちがいる街」
1月20日の新加入選手会見で「自分の特徴は3つあります」と語り、「1つ目はビルドアップ。2つ目は声を出してチームを盛り上げるところ。3つ目はチームのために戦うところです」とアピール。会見前に行なわれた今季初の全体練習では、冒頭から大きな声を張り上げており、持ち味を発揮していく強い気持ちを感じさせた。
ジュニアユースから柏レイソルのアカデミーで育ち、2019年にユースからトップチームに昇格。昨季はツエーゲン金沢に育成型期限付き移籍し、今季も同様にガイナーレ鳥取に育成型期限付き移籍することになった。
昨季、金沢でのJ2リーグ出場は13試合。より多くの試合に出場して経験を積むために「まず、監督が求めることを100パーセント以上で出すこと。開幕まで2カ月くらい時間があるので、自分の特徴を監督に見せていければ、試合に出ることができると思っています」と語る。
定位置確保が簡単なことではないのは百も承知。「もちろんライバルもたくさんいて、厳しい戦いになると思いますが、絶対に勝ち取るという強い気持ちがある」と覚悟しており、「チームを盛り上げるところは、自分の特徴としてレイソルでも金沢でも評価していただいたところ。鳥取でも出していければ大丈夫だと思っています」と自信をのぞかせた。
柏の布部陽功ゼネラルマネジャーからは「頑張ってこい、しっかり結果を出せ、と言われた」という。スタッフにも「しっかり戦ってこい、お前なら大丈夫だ、と言っていただきました」と明かし、古巣の期待に応えるべく「やるだけだと思っています」と言葉に力を込める。
ピッチ外でも貢献するつもりだ。「SNSを通して、鳥取県や(練習拠点がある)米子市、いろいろなところを盛り上げていきたいと思っています」と語り、すでに自身のツイッターで、雪の日に困っていたところを助けてくれた人のエピソードなどを紹介しており、「すごく温かい人たちがいる街だと思いました」と感謝している。
もちろん、最大の目標はチームへの貢献だ。「圧倒してJ3優勝、J2昇格に向けて、自分の持っている力を精一杯発揮して頑張ります」と力強く語り、ピッチ内外での活躍を目指している。
取材・写真◎石倉利英