11月28日のSC相模原戦で、25試合ぶりの出場を果たしたガイナーレ鳥取DF西山雄介。昨季経験したFWでプレーするも、チームは連敗となった。それでも残り4試合、自身の力をチームに還元すべく意気込んでいる。
上写真=シーズン終盤に向けて練習に励む西山(写真◎石倉利英)
FWで投入されるも実らず
11月28日の明治安田生命J3リーグ第30節で、ガイナーレ鳥取はSC相模原と対戦した。1-3とリードされて迎えた86分、DF西山雄介はMF新井泰貴との交代で出場。7月の第5節以来25試合ぶり、今季4試合目の出場だった。
向かったのは最終ラインではなく、最前線。昨季序盤、攻撃陣に負傷者が続出した時期もFWでプレーしており、今回も空中戦の強さを生かして前線のターゲットになることを求められた。「久しぶりの出場で、2点差だったので、入るとすれば、あの時間帯になるかなと思っていた」と予想した通り、終盤に得点を狙わなければいけない状況での出番だった。
鳥取は何とか勝ち点1でも取るべく粘り、西山もロングボールに競り合うなど懸命のプレーを見せた。しかし、90+4分にMF三沢直人が1点を返したものの、2-3で敗れた鳥取は前節に続く連敗を喫し、J2昇格争いのライバルに勝ち点差6をつけられた。
今季、なかなかコンディションが整わなかった。「大きなケガではないのですが」と振り返る通り、長期離脱はなくてもリハビリに費やす時間が長かったが、いまは万全の状態。練習でも最終ラインで大きな声を出し、プレッシングの指示を出す姿が見られる。
「結果的に1点を取れたので、次につなげることができれば」と前節を振り返り、12月5日のFC岐阜戦からの残り4試合を見据えた。すでに自力昇格はなくなっているが、残り4試合に全勝して少しでも可能性を広げるために、自分の力をチームの勝利につなげるべく準備を進めている。
取材・写真◎石倉利英