11月3日のアスルクラロ沼津戦で加入後初先発を果たしたガイナーレ鳥取DF藤原拓也。古巣との一戦に意気込んだが、引き分けに終わった結果を受け、J2昇格争いへの生き残りに向けて決意を新たにしている。

上写真=11月8日の次節に向けて調整を続ける藤原(写真◎石倉利英)

「しっかり練習からやっていく」

「納得のいくプレーはできなかったです。相手のロングボールをはね返したり、味方につないで自分たちの時間帯に持っていくようなプレーが、もう少しできればよかった」

 ガイナーレ鳥取DF藤原拓也は前節を振り返り、厳しい表情で語った。11月3日の明治安田生命J3リーグ第25節、アスルクラロ沼津戦で加入後初先発を果たしたものの、結果は1-1の引き分け。鳥取は49分に先制され、78分に追い付いたものの勝ち点1に終わった。

 今季はベンチ外となった時期もあり、出場機会も途中出場のみだったが、シーズン終盤にきて初先発のチャンスがめぐってきた。沼津は神奈川大から2015年に加入し、昨季まで5年間プレーした古巣。最終ラインの一角で昨季までのチームメイトに立ちはだかったものの、先制点を奪われた後の58分に交代で退いた。

 沼津のホーム、愛鷹広域公園多目的球技場で初めてアウェー側でプレーして「こんな感じだったな、と懐かしい雰囲気があった」と振り返る。試合後は沼津のファン・サポーターにあいさつし、スタンドには沼津でお世話になった方や、両親の姿も。「見に来てくれたのがうれしかった」と語りつつ、「なおさら、勝つことができればよかった」と引き分けを残念がった。

 残り9試合で7位の鳥取は、J2昇格圏内の2位・ロアッソ熊本との勝ち点差が8となっている。厳しい状況でも「昇格するためには、勝っていくしかない」と前を向く藤原は「出てきた課題を克服するために、しっかり練習からやっていく」ときっぱり。まずは11月8日の次節、Y.S.C.C.横浜戦での勝利に向けて気持ちを高めていた。

取材・写真◎石倉利英