10月18日の明治安田生命J3リーグ第22節で、ガイナーレ鳥取とガンバ大阪U-23が対戦。鳥取が開始直後に先制したものの、G大阪U-23もボール支配率を高めて後半に同点ゴールを奪い、引き分けで勝ち点1を分け合った。

上写真=鳥取が開始直後に先制したものの、G大阪U-23が後半に追い付いて引き分け(写真◎石倉利英)

■2020年10月18日 J3リーグ第22節(@チュスタ:観衆851人)
鳥取 1-1 G大阪U-23
 得点:(鳥)田口裕也
     (G)菅野隆星

・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF上松瑛、井上黎生人、石井光輝、MF小牧成亘(78分:安藤一哉)、新井泰貴(78分:坂井大将)、可児壮隆、魚里直哉、FW谷尾昂也(57分:新井光)、田口裕也(67分:大久保優)、三沢直人

・G大阪U-23メンバー◎GK一森純、DF荻野元伸、奥野耕平、タビナス・ジェファーソン、山口竜弥、MF伊勢航、芝本蓮、中村仁郎、菅野隆星、川﨑修平、FW高木大輔
 ※実際のポジションで表記

菅野のJリーグ初得点で追い付く

 鳥取県米子市のチュウブYAJINスタジアムでのホームゲームは今季2回目で、チケットは前売り段階で全席種が完売。今回から設置されたビジター席にはG大阪のファン・サポーターも多数詰めかけ、解禁された太鼓の音も響く中、851人の観客が見守った。

 試合はいきなり動いた。キックオフ直後から攻め込んだ鳥取は、MF三沢直人のパスに反応したFW田口裕也がエリア内で抜け出すと、飛び出してきたG大阪U-23のGK一森純に倒され、開始わずか15秒でPKを獲得。これを田口が自ら決め(得点時間は1分)、幸先良く先制した。

 その後はG大阪U-23がボール支配率を高めて攻め込み、MF川﨑修平やFW高木大輔が惜しいシュートを放ったものの、決めることができない。鳥取もカウンターから良い形を作りかけたが、やはり決めることができず、1-0の鳥取リードで前半を終えた。

 後半に入ると、G大阪U-23が安定した個人技とパスワークでボール支配率をさらに高め、鳥取ゴールに迫っていく。60分にはMF伊勢航から、左サイドでフリーとなっていたMF菅野隆星へ。そのままエリア内に持ち込んだ菅野は、寄せてきた相手DFを内側にかわして右足でファーサイドに流し込み、Jリーグ初得点となる同点ゴールを決めた。

 その後もパスをつないで逆転を狙うG大阪U-23に対し、鳥取も終盤は粘り強くボールに絡んで奪い、勝ち越し点を目指す。交代出場のFW大久保優やMF坂井大将が際どいシュートを放ったものの、決めることはできず、そのまま1-1の引き分けに終わった。

 G大阪U-23は第15節、第17節、第20節と、アウェーでは3試合続けて0-1で敗れていたが、今回は追い付いた。立ち上がりの失点について、ハーフタイムと試合後に選手たちを一喝したと明かした森下仁志監督だが、「全体としては、もちろん良いゲーム。1点を返せる力がついてきたことは評価できる」と称えた。

現地取材・写真◎石倉利英