10月7日の鹿児島ユナイテッドFC戦で、自身初の3試合連続先発出場を果たしたガイナーレ鳥取MF新井泰貴。フル出場の奮闘も実らず敗戦となった悔しさを胸に、次節以降の巻き返しを誓っている。

上写真=鹿児島戦にフル出場した新井だが、チームは敗れて連勝ならず(写真◎石倉利英)

■2020年10月7日 J3リーグ第20節(@Axis:観衆691人)
鳥取 1-3 鹿児島
得点:(鳥)田口裕也
    (鹿)馬場賢治、枝本雄一郎、三宅海斗

追い付くことはできず

 産業能率大から今季加入したプロ1年目のガイナーレ鳥取MF新井泰貴は、前節まで連続の先発出場は2試合が最高だったが、10月7日の明治安田生命J3リーグ第20節、鹿児島ユナイテッドFC戦で初の3試合連続先発出場。鳥取は前節、カターレ富山を3-0で下して連敗を3で止めており、勢いを持続させるためにも勝利が欲しい一戦だった。

「アウェーで勝ち点3を取ってきた後のホームでの試合だったので、その流れのまま、勝ち点3をチーム全体で取りにいった」と新井泰は振り返る。だが鳥取は26分までに2失点し、1-2と追い上げて迎えた後半は押し気味に進めたが、追い付くことはできず。試合終了間際に突き放され、1-3で敗れた。

 後半立ち上がりには自ら積極的にミドルシュートを放った。「前半はシュートで終わる場面が少なく、押し込んでも最後のラストパスを引っかけられて、カウンターを食らったりしていた。後半はシュートで終わるなど、一人ひとりがゴールに対して責任を持ってプレーしていたので、そういう前向きなプレーが多かったのではないかと思います」と語るように、チームの積極性は増したものの、結果にはつながらなかった。

 控えから先発となり、コンディションは「途中出場のときと比べれば負荷は全然、違う」という。それでも「自分の持ち味であるハードワークや、球際のところをおろそかにしないように、チームのために戦いたい」と自らに言い聞かせるように語る。

 鳥取は7位に後退し、昇格争いへの正念場が続く。「ここで下を向いている時間はないと思います」とコメントした新井泰は、「上位に食い込んでいく、昇格を目指していく上で、次の試合も大事になる。しっかり自分の持ち味を出して、勝利に貢献できるようにやっていきたい」と続け、カマタマーレ讃岐とアウェーで対戦する10月11日の次節に視線を向けていた。

現地取材・写真◎石倉利英