9月2日の明治安田生命J3リーグ第13節で、ガイナーレ鳥取と藤枝MYFCが対戦。前半に1点ずつ取り合った後、後半に勝ち越した鳥取が試合終了間際に追加点を奪い、3-1で3試合ぶりの勝利を収めた。

上写真=井上(中央)がCKから先制点を挙げた鳥取が、後半に勝ち越して3試合ぶりの勝利(写真◎石倉利英)

■2020年9月2日 J3リーグ第13節(@Axis:観衆573人)
鳥取 3-1 藤枝
得点:(鳥)井上黎生人、三沢直人、新井光
    (藤)吉平翼

・鳥取メンバー◎GK田尻健、DF小牧成亘、井上黎生人、石井光輝、MF安藤一哉(86分:上松瑛)、三沢直人、新井泰貴、魚里直哉、FW新井光、ジョアンデルソン(79分:大久保優)、フェルナンジーニョ(79分:田口裕也)

・藤枝メンバー◎GK杉本拓也、DF川島將、秋本倫孝、秋山貴嗣、MF姫野宥弥、久富良輔(83分:浅田大樹)、片岡爽、枝村匠馬(56分:谷澤達也)、稲積大介(HT:那須川将大)、FW大石治寿、吉平翼(74分:岩渕良太)

藤枝の連勝を3で止める

 最近数試合の蒸し暑さこそ少し和らいだものの、気温は公式記録で30・0度。さらに台風が接近している影響で風が強く、やはり難しいコンディション下での戦いとなった。
 
 立ち上がりは鳥取が藤枝のプレッシャーをかいくぐり、巧みにパスをつないで押し気味に進める。11分にはMF三沢直人が蹴った右CKを、中央に飛び込んだDF井上黎生人が右足ボレーで合わせ、早くも均衡を破った。
 
 だが藤枝もロングパスを効果的に使って徐々にリズムをつかみ、34分に同点ゴールを奪う。MF片岡爽のパスから最終ラインの背後に抜け出したFW吉平翼が、飛び出してきた鳥取GK田尻健をうまくかわして蹴り込んだ。
 
 1-1で折り返した後半、鳥取が再び立ち上がりにセットプレーから勝ち越しに成功する。左サイドからのFKをFWフェルナンジーニョが中央に送ると、MF三沢が高いジャンプのヘッドで捉え、飛び出した藤枝GK杉本拓也よりも先に触って無人のゴールに流し込んだ。

 その後は藤枝が反撃に転じ、両サイドから何とか攻め崩そうとするが、鳥取の粘りの守備をこじ開けることができない。鳥取も3点目のチャンスを生かせず試合は進んだが、後半アディショナルタイムの90+1分、CKをはね返してのカウンターからMF新井光がダメ押しの3点目を奪い、3-1で勝利をつかんだ。

 セットプレーからの2得点で競り勝ち、藤枝の連勝を3で止めた鳥取は3試合ぶりの勝利。髙木理己監督は「非常にパワーのある藤枝に対し、弱みを見せてしまう時間帯もあったが、耐えて、3点を取って勝つことができた。チームとして成長している、日々のトレーニングで全員が前進できていることを証明できたと思う」と語り、難敵を退けての勝ち点3を喜んだ。

現地取材・写真◎石倉利英