ガイナーレ鳥取のジョーことFWジョアンデルソンに、第一子となる女の子が誕生した。ブラジルにいる愛妻と愛娘のためにも活躍を誓い、ゴールパフォーマンスも準備しているという。

上写真=愛娘誕生の2日後、5試合ぶりの出場でアグレッシブなプレーを見せたジョアンデルソン(写真◎石倉利英)

ビデオ通話で出産に立ち会う

「泣きました。感動しましたね。言葉で説明するのは難しい、素晴らしい瞬間でした」

 今季グレミオ(ブラジル)から完全移籍で加入し、ジョーの愛称で呼ばれているガイナーレ鳥取FWジョアンデルソンは、その瞬間の喜びをうれしそうに語る。7月25日に第一子となる女の子が誕生したのだ。

 夫人が新型コロナウイルスの影響で来日できず、ブラジルで出産することに。もうすぐ生まれるとの連絡を受け、アプリのビデオ通話で誕生の瞬間に立ち会った。「娘が生まれることは、お腹にいるときは実感できなかった。娘のためにも頑張らなければいけないと、毎日モチベーションは高いよ」と喜び、名前は『ロレーナ』に決めたという。

 負傷の影響もあり、J3リーグで第4節以降はベンチ外が続いていたが、8月2日、カターレ富山との第8節に先発して5試合ぶりの出場。得点には絡めなかったものの、73分まで意欲的にプレーし、鳥取は終了間際の2得点で2-0の勝利。「チームが勝ち点3を取ることが大事。それが何よりうれしかった」と2試合ぶりの勝利を喜んだ。

 加入後3試合に出場して、まだ無得点。愛娘と愛妻の存在をエネルギーに変えて、早く最初の結果が欲しいところだ。子どもが生まれたときのゴールパフォーマンスといえば『ゆりかご』が定番だが…?

「パフォーマンスは、別のものを準備しているんだ。自分がゴールを決めて、ゴールパフォーマンスを見せて、チームが勝つのが最高。そのために、しっかり練習して、次の試合に向けて準備したい」

 次節は8月9日、ヴァンラーレ八戸とのアウェーゲーム。来日初得点、ゴールパフォーマンス、チームの勝利。3つを同時に実現すべく、これまで以上に意気込んでいる。

取材・写真◎石倉利英