上写真＝右サイドで攻守に奮闘した安藤。試合終了間際にJリーグ初ゴールとなる2点目を決めた（写真◎石倉利英）
■2020年8月2日 J3リーグ第8節（@Axis:観衆602人）
鳥取 2-0 富山
得点：（鳥）坂井大将、安藤一哉
（富）なし
通算6本目のシュート
カターレ富山から86分に先制点を奪ったガイナーレ鳥取は、後半アディショナルタイムの90＋2分にダメ押しの2点目を奪った。右サイドでMFフェルナンジーニョからのパスを受けたMF安藤一哉が、カットインから利き足の左足を振り抜くミドルシュート。ファーサイドのポストに当たったボールが内側にはね返り、ネットを揺らした。
安藤は「今日は最初のCKから『ノッているな』という足の感触があった」という。「髙木理己監督からも『お前は左足シュートを狙ってもいい』と言われていたので、そういう思いも含めて思い切り良く、左足を振ることができた」と振り返る積極性で放った、この日4本目のシュートが実った。
開幕から交代出場を続けたものの、カマタマーレ讃岐との第5節では、試合終了間際の絶好機でシュートを打たずにベンチの髙木監督から怒鳴られ、悔いを残していた。プロ初先発を果たしたFC今治との第6節ではプロ初シュートを放ったが、相手DFに当たってCKに。ロアッソ熊本との第7節でも1本のシュートを決められず、なかなか結果を出せなかった。
「ここ数試合、ずっと起用してもらっていましたが、攻守において自分のところでアクセントがつけられない、あまりポジティブな内容でないシーンが、いくつもあった」と振り返る。それでも前述の通り、この日は最初からキックの調子が良く、「自分の特徴を生かすこともそうですが、まずはチームの戦術、チームでやることをしっかりやろうと思って試合に臨んだ」という思いを結果につなげた。
第6節でのプロ初シュートから通算6本目のシュートで刻んだ、記念すべき第一歩。「いままでチームに迷惑を掛けていたので、ここで自分の得意な形でゴールを決めたことは自信につながります。これからの試合に向けてチームに勢いを与えられたら」。3連戦すべてに先発し、最後に結果を残した自信を、今後への飛躍につなげる決意を新たにしていた。
現地取材・写真◎石倉利英