7月5日の明治安田生命J3リーグ第2節で、ガイナーレ鳥取はFC岐阜に2-3で敗れた。2失点に絡むなど苦しいプレーが続いたDF小牧成亘は、課題の修正と求められる結果に向けて、あらためて気持ちを奮い立たせている。

上写真=右サイドから果敢な攻め上がりを見せる場面もあったが、勝利にはつながらなかった小牧(写真◎石倉利英)

「周りどうこうよりも、自分」

 FC岐阜戦に右サイドでフル出場した小牧成亘は「なかなかうまくいかず、厳しい状態の試合でした」と試合展開を振り返った。ガイナーレ鳥取は44分までに0-2とリードされながら、前半アディショナルタイムと58分の得点で2-2としたが、5分後に勝ち越され、その後はチャンスを生かせず敗戦。小牧は「同点にもっていったところで、もう一つパワーを出していくことが必要だったと思います。際(きわ)のところで勝っていければ」と悔やんだ。

 15分の最初の失点は、右サイドを攻め上がった小牧のパスが味方と合わず、ボールを拾われたところからのカウンターで奪われたもの。44分の2失点目は、逆サイドからのエリア内へのフィードに下がって対応したが、助走をつけて高くジャンプした岐阜FW粟飯原尚平に競り負け、ヘディングシュートを決められている。「うまく周りの選手と絡み、(相手の)ズレを生みながら、ということを意識しましたが、単純なミスがすごく多かったので、うまくいかなかった」と小牧は振り返り、「周りどうこうよりも、自分のせい」と反省点を口にした。

 開幕戦に続くリモートマッチで、観客のいないAxisバードスタジアム(とりぎんバードスタジアムから今年4月に名称変更)には、両チームの選手・監督の声が響き渡った。小牧は「選手の声はよく通り、指示もよく聞こえるので、やりやすさはあります」と語る一方、「サポーターの方たちの声援は、それ以上に大きなものだと思っている。その声援が聞こえないのは、選手にとって難しい部分」と影響を口にしている。

 次節からはガンバ大阪U-23、鹿児島ユナイテッドFCとのアウェー2連戦。小牧は「戦術どうこうよりも、勝ちがすごく重要だと思っているので、しっかりやっていきたい」と語り、巻き返しへの決意を新たにしていた。

取材・写真◎石倉利英