ガイナーレ鳥取MF安藤一哉が、6月27日のJ3リーグ開幕戦でJリーグデビューを果たした。3月に右ヒザを負傷し、長いリハビリを経てつかんだチャンス。あこがれのプロの舞台に立ち、さらなる飛躍を期している。

「鳥取に来て、うまくなっている」

 それでも懸命のリハビリに励んだ。「自宅でできるトレーニングを教えてもらい、プラスアルファのトレーニングもやりました。自粛期間を自分が一番うまく使えている自信があり、復帰すればパフォーマンスは上がってくると思っていた」。努力の甲斐あって、結果的にJ3が開幕する前に練習に復帰することができた。

 6月13日のサンフレッチェ広島との練習試合では、対外試合も経験。2試合目の90分間にフル出場して「できないことが多かったですが、できたことを整理して、自分の中に落とし込めたのは大きかった」という手応えをつかみ、J3開幕戦でのベンチ入りと、プロデビューにつなげた。
 
 今後に向けて「日々の練習で、どれだけこだわることができるか。鳥取に来て、すごくうまくなって、プレーが向上していると肌感覚で分かっています。これを継続して、結果につなげなければいけない」と意気込む。「ここからが大事。いろいろな人の力を借りながら、もっと成長していきたい」。苦境を乗り越えて果たしたデビューの先に、さらなる成長と、チームの勝利への貢献を見据えている。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英