ガイナーレ鳥取が6月22日にオンライン会見を開き、今季ホームゲームの運営方針を発表した。開幕当初のリモートマッチ以降、観客を入れる試合では、政府とJリーグが定めたものよりも厳しい基準を設けるという。

順位決定方式への影響を抑える

 6月21日までの鳥取県の新型コロナウイルス感染者は3人で、すでに全員が回復。新規感染者も長い間、発表されておらず、状況は落ち着いている。にもかかわらず、政府およびJリーグが示したものよりも厳しい基準を設定した理由を、塚野社長は「確実にすべての試合を消化するため」だとした。

 今季のJリーグは大会方式が変更となり、各カテゴリーで全試合数の75パーセント、かつ全クラブが50パーセント以上を開催した場合にリーグ戦が成立する。クラブによって消化試合数にバラつきが出る可能性もあるが、塚野社長はその場合の順位決定について「大きな方針として、総勝ち点の多いクラブが上位となり、勝ち点を試合数で割って平均値を取るという状況ではなく、とにかく試合をたくさん、ベストは100パーセントやって、その中で勝ち点が一番多いところが優勝、ということになる」と説明した。

 厳しい基準で観客数を抑えることが、効果的な感染予防対策につながり、順位決定方式への影響も抑えることにつながる、というわけだ。「たくさんの方に試合を見ていただければ、選手のモチベーションアップ、クラブの収入になるので、プロクラブとしては当然そうしたいです。ただ感染予防対策が緩い状態で試合を行なうと、試合ができず、チームの成績に悪影響を及ぼす可能性があり、両方を天びんにかけなければいけない状態」とも塚野社長は語っている。

 今後、政府およびJリーグの基準や試合環境が変化する可能性についても塚野社長は触れたが、当面は限られた人数が戦いを見守る。2013年以来のJ2復帰を目指すシーズンが、新型コロナウイルスへの厳重警戒とともにスタートする。

文◎石倉利英 写真◎石倉利英