FC琉球からガイナーレ鳥取に期限付き移籍しているブラジル人MFハモンは、新天地で練習を始めた直後、母国と沖縄では見たことがなかった雪を初めて経験して大喜び。新シーズンへの意欲も、さらに高まったようだ。

上写真=生まれて初めて雪を見たハモン。練習場に作られた雪だるまの横で最高の笑顔!(写真◎石倉利英)

「ガイナーレが昇格できるように」

 ブラジルの名門フルミネンセの下部組織で育ち、U-17ブラジル代表の経験もあるMFハモンは、昨季途中の2019年7月、フルミネンセからFC琉球に期限付き移籍。今季は琉球から期限付き移籍してガイナーレ鳥取でプレーすることになり、2月4日に移籍が発表された。

 5日から新天地で練習を始めているが、新天地2日目の翌6日、練習拠点の鳥取県米子市では雪が降り、練習グラウンドは15センチの積雪で覆われた。ブラジルで生まれ育ち、昨年も南国・沖縄で過ごしたハモンにとって、これが生まれて初めての雪。島根県出雲市に移動した7日も人工芝グラウンドの雪をかきながらの練習で、「雪は映画でしか見たことがなくて、どんなものなのか、すごく興味があったんだ。初めて経験できて、すごくうれしい」と笑顔を浮かべていた。
 
 もちろんプレーの方でも、「チームを助けることができる存在になりたい」と意欲十分。昨季J2リーグを経験し、「日本のサッカーは展開がとても早いけれど、徐々に適応できていると思っている。さらに経験を積んで活躍し、ガイナーレがJ2に昇格できるように頑張りたい」と言葉に力を込めた。
 
 琉球のファン・サポーターに向けては、「皆さんの声援が大きな力になっていたので、感謝しかない。自分の力を最大限に発揮して鳥取で活躍することが、皆さんへの恩返しになると思う」とメッセージを送った。21歳の若きアタッカーが、2013年以来のJ2復帰を目指す鳥取の切り札となるべく燃えている。
 
文・写真◎石倉利英