1月22日、昨季まで鹿児島ユナイテッドFCでプレーしていた堤俊輔が現役引退を発表した。2006年に浦和レッズでキャリアをスタートすると、ロアッソ熊本、栃木SC、アビスパ福岡と渡り歩き、昨季、鹿児島に加入

上写真=昨季も鹿児島で33試合に出場した(写真◎J.LEAGUE)

本当に感謝しています

 まだ32歳。昨シーズンも鹿児島で、33試合に出場(うち先発は30試合)。まさしく主軸を担っていたが、このタイミングで14年のプロサッカー選手生活に終止符を打つことになった。

 右利きながら左足のキックも精度が高く、CBが主戦場だが、時には左サイドバックを務める器用さも備えていた。そんな現代型のDFはこれまでに5クラブでプレーしてきたが、キャリアの中で、最も長く在籍したのが福岡だった。2012年に加入すると、2018年まで7シーズンを過ごしている。
 
 2015年には守備を支えてJプレーオフを勝ち抜き、J1昇格に貢献。翌年、わずか1シーズンで降格することになったが、チームを引っ張る存在として戦い、福岡の歴史に堤俊輔の名をしっかり刻んだ。

 2019年に福岡から鹿児島に移籍すると、33試合に出場。天皇杯も合わせれば、34試合。まだまだキャリアは続くものとも思われたが、チームがJ3に降格し、自身も契約満了となったことで今回、決断するに至った。

「2019年シーズンを持ちまして、現役生活を引退することを決断しました。ご報告が遅くなり、ご心配おかけしました。14年間のプロ生活でしたが、こんなに長く続けさせていただけると思っていなかったので、本当に感謝しています。現役時代は本当にたくさんの皆さんに支えていただき、応援して頂きました。ありがとうございました。
 今はこれからの第二の人生に向け、楽しみでワクワクしています! 今後につきましては、また改めてご報告させてください。浦和、栃木、熊本、福岡、鹿児島、そして、全国のJリーグサポーターの皆さん…本当にありがとうございました! 最後は笑顔で!! みんな元気でねー! バイバーイ!」

 公式HPに寄せたメッセージは、その人柄を表すように明るいものだった。これから向かう未来に心躍らせる様子も伝わってくる。その『未来』については、本人が改めて発信するとのことだ。

2015年、Jプレーオフ決勝に福岡守備陣の柱として出場。C大阪を下し、J1昇格に貢献した(写真◎J.LEAGUE)