10月11日の明治安田J2リーグ第10節で、アルビレックス新潟は湘南ベルマーレにアウェーで1-1のドロー。先制しながら大西悠介が2度の警告を受けて退場処分になったことが響いた。猛省の一方で、それ以外はハイパフォーマンスを披露。失ったものを自ら取り返しにいく。

上写真=大西悠介は高強度のプレーで貢献しながらも、2度の警告を受けて猛省(写真◎J.LEAGUE)

■2026年10月11日 J2第10節(観衆13,545人/@レモンS)
湘南 1-1 新潟
得点:(湘)奥埜博亮
   (新)若月大和

「かなり迷惑をかけてしまった」

 50分に若月大和が先制し、1点のリードを保ったまま迎えた74分。大西悠介が2度目の警告を受けて退場処分となった。無念さは隠せず、中空に目をやりながら静かに歩いてピッチを去った。

 その後、89分に同点ゴールを浴びてドローで終了。勝ち点3のはずが1になってしまった。

「引き分けてしまった以上、その責任はすごく感じています。アウェーなら引き分けで許される、というチームではない。J1昇格を掲げる中で勝ち点2を失ったので、チームにはかなり迷惑をかけてしまった」

 確かに2度も警告を受けるのは不注意だ。ただ、それ以外で見せていた力強いチームプレーそのものが否定されることはないだろう。

 先制ゴールのシーンも、スタート地点は大西だった。自陣で相手の体からボールが離れたのを見逃さず、かといってあえて強く当たらずに相手にボールをこぼさせた。これは、間違いなく守備の技術。これが古長谷千博に渡り、一気にロングスルーパス、抜け出した若月大和が決めている。

「相手のタッチが大きくなるだろうと思って寄せたんですけど、1枚カードをもらっていたのもあって、ガチャガチャってなる感じを出したので、相手はパスコースがなくなったのでボールを逃がした、というところです。そこから一気にカウンターですから、これまでもそういうゴールはあったと思うんですけど、いい形が出せてすごく良かったですね」

 そもそもがフィジカルに長けたタフなハンター。この日も、かつてFC東京でも鳴らした湘南の屈強なブラジル人ボランチ、アルトゥール・シルバとのぶつかり合いを制して主導権を渡さなかった。それに、ただ強く厳しく戦うだけではなくて、ボールを手懐けて落ち着かせたり、逆に一気に前線にボールを届けたりと、つぶし合いが続く中盤を剛柔交えてコントロールした。

「セカンドボールをフリーで拾う機会が多くて、ミスもあったとは思いますけど、ゲームコントロールやセカンドボールの逃がし方は、ダブルボランチを含めていいシーンは多かったのかな」

 自分でも認めるハイパフォーマンスだった。だからこそ、と言うべきか、このまま大西がピッチに残っていれば勝利の確率は上がったはず、と振り返ってしまう。

「局面局面をしっかり判断していって、僕の中で今日の試合に関してはそこまでその判断を間違えたということはありませんでした。でも、退場してしまった以上、チームに迷惑をかけてしまった」

 失った勝ち点2を、今度は自分の手で取り戻さなければならない。その意欲はすぐに湧いてきた。

「次に試合で使ってもらえるようなことがあれば、その分、変わらぬプレーをチームに還元したいと思っています」

 出場停止明けの一戦で何を見せるか。そのときの大西のパフォーマンスに注目だ。