明治安田J2リーグは11月10日に最終節となる第38節を迎え、自動昇格となる2位を巡る争いがもつれ込んだ。2位の横浜FCはJ1昇格に王手をかけてから3試合足踏みしていたが、この日はレノファ山口FCに0-0でドロー。勝ち点1を確実に上積みして、1年での復帰を果たした。

上写真=横浜FCは王手から3試合待たせたが、最後は勝ち点1を手にしてJ1昇格!(写真◎J.LEAGUE)

■2024年11月10日 J2第38節(観衆9,753人/@みらスタ)
山口 0-0 横浜FC

仙台が逆転で6位に滑り込み!

 横浜FCがようやくの昇格決定だ。J1自動昇格となる2位以上確定に王手をかけてからの3試合は、1分け2敗。最後に来て思わぬ足踏みを強いられたが、最終節のアウェーゲームでついに1年での「復帰」を決めた。

 最終節のレノファ山口FC戦では、引き分け以上で昇格が決定する状況。とはいえ、3位のV・ファーレン長崎が勝ち点3差で追い上げてきていて、得失点差でも横浜FCがわずかに1上回るだけ。長崎が勝って横浜FCが敗れれば逆転されるだけに、きっちり勝って決めたかった。

 その長崎は着実に得点を重ねて、終わってみれば5-2の快勝。一方の横浜FCは対象的に攻めてもゴールが生まれない難しい展開になった。それでも山口のシュートが3本だったのに対して横浜FCは11本で、攻撃の手数を増やしながら相手を抑え込む戦いでゴールは許さなかった。

 結局スコアは動かず0-0で終わったが、この引き分けで勝ち点を76として長崎を1上回って2位でフィニッシュ。1年でのJ1復帰を最後の最後に決めてみせた。

 J1昇格プレーオフ出場権の争いも激化。長崎が最終節も勝って3位となったほかには、最終節の前の時点で4位のファジアーノ岡山もすでに進出は決定していて、残る2枠を勝ち点63のモンテディオ山形、同61のジェフユナイテッド千葉、同61のベガルタ仙台で争う構図だった。

 しかも、ここで山形と千葉が直接対決するカードが実現したが、4-0で山形が圧勝。岡山は鹿児島ユナイテッドにアウェーで0-0の引き分けに終わり、仙台は大分トリニータとのホームゲームに2-1で勝利を収めた。この結果、3位長崎、4位山形、5位岡山、6位は逆転で仙台が滑り込んで、この4チームがプレーオフ進出を決めた。

 J1昇格プレーオフ準決勝は12月1日に長崎対仙台、山形対岡山のカードで行われることになり、8日に勝者同士が戦って、突破した1チームがJ1昇格を決めることになる。