藤枝MYFCが、ガイナーレ鳥取MF世瀬啓人(せせ・ひろと)を完全移籍で獲得したことが7月29日に発表された。地元の鳥取県出身でユースからの生え抜きである世瀬は今季からキャプテンを務め、主力として活躍していたが、シーズン途中でJ2にステップアップすることとなった。

上写真=藤枝への完全移籍が発表された世瀬(写真◎石倉利英)

須藤監督がプロ1年目の指揮官

 1999年8月20日生まれ、鳥取県倉吉市出身の世瀬は地元のFCカミノジュニアでサッカーを始め、同ジュニアユースを経てガイナーレ鳥取ユースに加入。高校卒業後の2018年にトップチーム昇格を果たした。

 最初の3年間は出場機会が限られていたが、2021年に主力に定着してリーグ戦25試合に出場すると、以降もコンスタントに出場し、今季は初めてキャプテンに就任。明治安田J3リーグでも開幕から全試合に出場しており、7月28日の第23節・FC岐阜戦でもフル出場して12試合ぶりの勝利に貢献していた。

 藤枝を率いる須藤大輔監督は、世瀬のプロ1年目となる2018年途中に鳥取の監督に就任してシーズン終了まで指揮を執っており、6年ぶりに同監督の下でプレーすることになる。世瀬が鳥取および藤枝を通じて発表したコメントは以下のとおり。

●鳥取
「キャプテンという立場でシーズン途中での移籍となり、申し訳ない気持ちもありますが、藤枝MYFCに移籍することに決めました。
 皆さんに直接感謝の気持ちを伝えたかったのですが、できなくてすみません。

 15歳からガイナーレ鳥取に所属して10年近くお世話になり、いろいろな経験をさせてもらい、人としてサッカー選手として、とても成長することができました。
 
 藤枝MYFCでもさらに成長できるよう頑張ってきます。

 長い間応援ありがとうございました」

●藤枝
「ガイナーレ鳥取から来ました世瀬啓人(せせひろと)です。
 
 シーズン途中での加入となりますが、自分の持ち味を発揮し、チームの勝利のためにプレーします。

 よろしくお願いします」