11月14日に初めての「2022 J2リーグアウォーズ」が開催された。最優秀ゴール賞、ベストイレブン、得点王、フェアプレー賞、優勝監督賞、優秀監督賞のほか、最優秀選手賞には横浜FCで26ゴールを挙げて得点王も獲得したFW小川航基が選ばれた。

上写真=J2の「初代MVP」は小川航基!(写真◎スクリーンショット)

最優秀ゴール賞は山口一真の超絶FK

「僕自身、一人でどうこうするタイプではないので、周りに助けられていただけた賞だと思います」

 最優秀選手賞に選ばれた横浜FCのFW小川航基は、まず仲間たちに感謝した。

「優勝できなかったので、僕ではないのではないかという思いもありましたけど、それも覆す評価を周りにしていただけたことがうれしいです」

 チームは昇格は決めたものの、優勝はアルビレックス新潟に譲った。それでも監督や選手の投票を元に選出されるMVPを手にしたことに価値がある。

「来年はもっと厳しいシーズンが待っているので、いままでの戦いはすべて忘れて、いまのままでは飲み込まれてしまうので、来年はキャンプからしっかりチーム作りをして戦えるチームにしたい」

 早くもJ1で勇躍する自分とチームを思い描いていた。

 各賞受賞者と主なコメントは次の通り。

■最優秀選手賞(J2)
FW小川航基(横浜FC)

■ベストイレブン(J2)
GK小島亨介(新潟)
「個人の目標として42試合フル出場を掲げていた中で、それを成し遂げて、最終的にJ2優勝、J1昇格、ベストイレブンと形あるものにできたことをうれしく思います」

DF堀米悠斗(新潟)
「強い覚悟を持っていろいろなことを犠牲にして真摯にサッカーに打ち込もうと決めて臨んだシーズンに、いろいろなことがうまく回りました。関わる多くの人の支えによって、素晴らしい結果を得られました」

DF舞行龍ジェームズ(新潟)
「光栄でうれしいです。たくさんの得点を取れてよかったけれど、もっと質を上げてボールスピードも上げないと、J1で同じように得点を取れないと思うので、もっと詰めていきたいと思っています」

DFヨルディ・バイス(岡山)
「素晴らしいシーズンでした。岡山は例年は中位ですが、今季は3位で終われていいシーズンになりました。チーム、選手、スタッフ、ファン、全員の努力のおかげで誇りに思っています。より良いチームをさらに作り上げたい」

MF長谷川竜也(横浜FC)
「キャプテンという立場になって、感じたことのないプレッシャーや責任はありましたが、多くの人に支えられて乗り越えることができて、昇格することでチームとして報われたと思います。最低限の結果を残せて、個人としても成長できたと思います」

MF伊藤涼太郎(新潟)
「このような賞をいただけて光栄です。上のステージでも受賞できるように、いい準備をしたいと思います。目標としていたJ2優勝を達成できてうれしいですけれど、個人としてはまだまだ足りないので、その反省を生かして来シーズンにつなげたいと思います」

MF高 宇洋(新潟)
「守備は武器だと思っているので、自信を持って取り組めました。シーズンを通してよくなったと思うし、ビルドアップで前への意識が増えたことは実感としてあります。ボックス・トゥ・ボックスで両ゴール前に関われる、スケールの大きい選手になりたい」

MF高木善朗(新潟)
「僕のスタイルはみんながいてこそ生きるので、チームメートに感謝しています。来年はより厳しいJ1に行くので、(負傷したが)もっともっと強くなって復帰できるように、チームとしてもいい結果を残せるように準備したい」

MF河原 創(熊本)
「ベストイレブンに選んでいただき、すごくうれしいです。チームとしては、昇格はできなかったけれど、充実して楽しいシーズンを送ることができました。毎試合、課題やよかったところを振り返りながら成長できました」

FW小川航基(横浜FC)

FW高橋利樹(熊本)
「今季は二ケタゴールが目標だったので、(14ゴールを)取れたのは自信になりました。自分にボールを届けてくれたチームメートに感謝したいと思います。大木監督のやりたいサッカーをやり続けた結果、3年目で浸透したと思います」

■得点王(J2)
FW小川航基(横浜FC) 26得点

■フェアプレー賞(J2)
アルビレックス新潟、大宮アルディージャ、V・ファーレン長崎、ザスパクサツ群馬、ヴァンフォーレ甲府、ファジアーノ岡山、ジェフユナイテッド千葉、ロアッソ熊本、東京ヴェルディ、ツエーゲン金沢、ブラウブリッツ秋田、大分トリニータ、横浜FC、モンテディオ山形
※反則ポイントが少ない順に記載。賞金は最も反則ポイントが少ない新潟のみに授与される

■優勝監督賞(J2)
松橋力蔵(新潟)
「(サポーター席を)ベンチから見ると最高ですね。試合が始まる前に見渡すと、素晴らしいオレンジの光景で震えるというかうれしい気持ちになりますし、武者震いして、ここで戦うという勇気をいただけるので、本当にありがたいの一言ですね」

■優秀監督賞(J2)
大木 武(熊本)
「面白い、というと語弊がありますが、プレーするということですね、それがすべてですね。私が賞をもらいましたが、周りにいるスタッフ、そして選手、彼らがいなければ何もできません。ですから、彼らがもらったようなものです。みんなよくやってくれました」

■最優秀ゴール賞(J2)
MF山口一真(町田) 第16節・新潟戦の先制点
「遠い位置からのフリーキックを無心で蹴ったら、たまたま入って最優秀ゴールになりました。とてもうれしいです。個人的にはシュート力を生かしたゴールが持ち味なので、今回できたようなゴールを決められるように頑張っていきたいです」