ジェフユナイテッド千葉は明治安田生命J2リーグで10位。残り10試合となって、尹晶煥監督は一気にギアを上げていく。新型コロナウイルス感染症の影響や続出する負傷者で難しい戦いが続いていたが、「前へ」の積極的なプレーで勝ち点をもぎ取って、ラストスパートだ。

上写真=尹晶煥監督率いる千葉が、上位陣を下して逆転劇を演じていく(写真提供◎JEFUNITED)

「前で積極的にはめていければ」

 11勝10分け11敗と五分の星で、順位は10位。プレーオフ圏内の6位まで勝ち点5差。それが、ジェフユナイテッド千葉の現在地だ。

 今年は新型コロナウイルス感染症の陽性診断が断続的に出たり、度重なる負傷者に悩まされながら32試合を戦ってきた。尹晶煥監督は「32試合について反省はしていますが、目の前にある試合に向かっていきたい」と正しく反省する。つまり、引きずりすぎない。

 ベガルタ仙台、V・ファーレン長崎、ツエーゲン金沢、いわてグルージャ盛岡、モンテディオ山形、ロアッソ熊本、水戸ホーリーホック、ブラウブリッツ秋田、FC琉球、レノファ山口FC。ここから戦う相手だ。3位の仙台、7位の長崎、8位の山形、6位の熊本と上位陣との対戦を残しているのは、浮上へのチャンスになる。

「山形、長崎、熊本と上位に勝てば上に行けるチャンスはあると思うので、まずはその最初の仙台戦から奮起しないといけないと思っています」

 その仙台戦はアウェーゲーム。前回対戦では首尾よくカウンターからゴールを奪って、鮮やかに2-0で勝利を収めている。ただ、直近のホーム3連戦では3バックの経験の少ない選手や2種登録選手が最終ラインを任されることになって、計2失点で乗り切ったものの、重心が低くなったことは否めない。

 だが、ここからは違う。

「これからが勝負なので、仙台戦は雨になって涼しくなると思うし、守備は前からいくように準備をしてきました。奪ったあとのカウンターもトレーニングしたし、最初から積極的に奪いにいく形でやってきました。試合で表現できれば、いい結果につながると思います」

 高らかなハイプレス宣言であり、勝利への確かな手応えである。

「もちろん、ラインを後ろに下げて守ることもありますけど、ここのところは点を取れていないので、もう少し前で積極的にはめていければいいチャンスが生まれると思います。90分、全部はできないと思いますけど、できれば最初からそうしたい。勝負するためには必要だと思っています」

 尹晶煥監督が、千葉が、昇格という絶対目標に向けて、動く。