明治安田生命J2リーグ第20節で、ジェフユナイテッド千葉は6月5日に首位のベガルタ仙台をホームに迎える。リーグで連勝したあとの天皇杯で逆転負けを喫したが、そこで分析した課題の克服がそのまま仙台戦のポイントになりそう。尹晶煥監督は強敵にどう立ち向かうか。

上写真=尹晶煥監督はミスで体力を失った金沢戦の反省を活かす(写真提供◎JEFUNITED)

「集中してやってくれると思います」

 ベガルタ仙台は首位だ。だからもちろん、ジェフユナイテッド千葉の尹晶煥監督は最大級のアラートを発して勝利を狙う。とにかく、べた褒めなのだ。

「能力の高い選手が前にも後ろにもいて、かみ合っていると思います」

「遠藤選手が起点になれば、前線に速い選手もいて、中盤でコントロールする外国人選手もいるし、決定力のある選手が前にいます。ミドルシュートが多いチームという印象で、守備も堅いなという感じです。攻撃だけではなくて、守るときはしっかり守りますし」

「守備は前から来ることもなく後ろに下がることもないですが、センターバックのところも堅いし、ボランチを含めていい守り方をしていると思います。それをどう崩すかが課題になります」

 J2リーグではV・ファーレン長崎と水戸ホーリーホックに連勝しているが、直近の天皇杯2回戦ツエーゲン金沢戦では、先制しながら逆転負けを喫した。セットプレーから2失点したが、その改善が仙台戦へのポイントにもつながってくるだろう。

「勝っているときのゲームの運び方が未熟だったと反省しています。時間をかけて相手を揺さぶることができたら、うまく体力を使いながら進められたはずです。でも、ミスが増えて体力が落ちてしまって、そこでセットプレーでやられました」

 逆転ゴールを喫したのは90+4分。相手の勢いに屈した形だが、そこには疲労が大きな影を落とした、という分析だ。ミスがなければ体力をコントロールできるというわけだ。金沢よりも順位が上で、ここ5試合を4勝1分けの仙台が相手なら、なおさらミスは命取りになる。

「仙台は1位ですけど、このヤマ場を乗り越えるためには明日の試合が大事だと選手に話しました。集中してやってくれると思います」

 慌てずに相手をどう揺さぶるか。そこが仙台攻略のチェックポイントになりそうだ。