上写真＝原博実氏が苦しむ大宮の救世主になれるか（写真◎J.LEAGUE）
「NACK5スタジアム大宮の雰囲気が大好きです」
混迷を迎える大宮アルディージャがクラブ人事に着手した。4月12日に発表したのが、元Jリーグ副理事長・原博実氏のフットボール本部長就任だ。
「このたび、フットボール本部長に就任しました、原博実です。大宮アルディージャには大きなポテンシャルがあると思っています。しかし、同時に本来持っているものを出し切れていないとも感じています。大宮アルディージャが持つポテンシャルを十分に発揮できるように、自分自身のこれまでの経験をしっかりと生かして、全力で取り組んでいきたいと思っております。私はNACK5スタジアム大宮の雰囲気が大好きですし、あのスタジアムで皆さんと熱く戦えることをとても楽しみにしています。苦しいチーム状況ではありますが、皆さんと一丸となって乗り越えていきたいです」
原本部長はクラブを通じて抱負を口にした。原本部長は現役時代は三菱重工でプレーし、監督としても浦和レッズを率いただけに、同じ埼玉でもそのイメージが強い。しかし、その後のFC東京監督、日本協会やJリーグで歴任してきた要職の経験も生かし、苦境を救う意欲を口にした。
大宮では佐野秀彦社長が現場の強化のトップであるフットボール本部長を兼任するという状態が続いていた。7日に公式サイトに声明を出し、9日にヴァンフォーレ甲府に敗れた直後に開いた緊急記者会見でも、佐野社長は同職を任せる人物の選定を急いでいることを明かしていた。
原本部長のプロフィールは以下の通り。
原 博実（はら・ひろみ）
■生年月日：1958年10月19日（63歳）
■出身地：栃木県
■選手歴：三菱重工サッカー部
※1978年～1988年 日本代表（国際Aマッチ75試合37得点）
■指導歴など
1992年6月～1995年1月 浦和レッズ コーチ
1995年2月～1996年1月 浦和レッズ ユース監督
1996年2月～1997年1月 浦和レッズ ユース監督・サテライトチームコーチ
1997年2月～1998年1月 浦和レッズ コーチ
1998年2月～1999年6月 浦和レッズ 監督
2002年2月～2006年1月 FC東京 監督
2007年2月～2008年1月 FC東京 監督
2009年2月～2010年6月 財団法人日本サッカー協会 特任理事
2009年2月～2014年9月 財団法人日本サッカー協会 技術委員長(強化担当)
2010年7月～2013年11月 財団法人日本サッカー協会 理事
2010年9月 日本代表 監督代行
2013年12月～2016年2月 公益財団法人日本サッカー協会 専務理事
2015年6月〜2017年6月 日本体育協会 常務理事
2016年3月〜2022年3月 公益財団法人日本サッカー協会 常務理事(兼任)
2016年3月〜2022年3月 公益社団法人日本プロサッカーリーグ 副理事長