上写真＝甲府の今季初ゴールを決めた松本だが、その後の4失点で逆転負け（写真◎石倉利英）
■2022年2月20日 J2リーグ第1節（@Cスタ:観衆6,554人）
岡山 4-1 甲府
得点＝（岡）川本梨誉、田中雄大、チアゴ・アウベス2
（甲）松本凪生
前後半に連続失点
開幕戦の先制点、甲府の今季初ゴールは35分に生まれた。岡山のビルドアップに数人が連動してプレッシャーをかけたところで、松本が縦パスに狙いを定めてカット。こぼれ球の競り合いも制し、FWウィリアン・リラに縦パスを送る。
「球際は僕の強みでもある。しっかり良さを出せた」と振り返るプレーから、右サイドに流れたウィリアン・リラがドリブルで相手DF2人をかわし、ゴールライン際からマイナスの折り返し。「マイナスの部分が空いているのは、スカウティングでもあった。そこに攻撃参加できたのはよかった」という飛び出しから左足ダイレクトで蹴り込むと、控え選手が待つベンチ近くへとダッシュして喜びを分かち合った。
ただ、直後の36分に失点。「得点後のリスク管理、集中力が欠けていたのかなと思う」と悔やんだ同点ゴールの後、42分にも立て続けに失点して逆転された。
後半は「前半は落ち着いた時間がなく、苦しい時間もあった。もう少し自信を持って、距離感を意識しながら、と選手たちでも話して、それが後半立ち上がりの落ち着きにつながったと思う」と語るスタート。しかし52分、ビルドアップのミスから超ロングシュートを決められて2点差とされると、前半同様に56分にも連続失点して勝機が遠のいた。
セレッソ大阪から、昨季は栃木SCに期限付き移籍し、今季も期限付き移籍で甲府へ。開幕戦で先発に名を連ねて結果を出したものの、勝利に導くことはできず、60分に交代で退いた。
吉田達磨監督は試合後の会見で、後半はチャレンジする姿勢が減ったと振り返っていた。松本は「そこは甲府の良さだと思う。開幕戦は負けてしまいましましたが、徐々に良さを引き出しながら、というところになる」と語り、次節以降の巻き返しを誓っていた。
現地取材・写真◎石倉利英