アルビレックス新潟は1月7日、DF渡邊泰基がツエーゲン金沢への期限付き移籍から復帰することを発表した。新潟のアカデミーで育った渡邊は2020年途中から金沢へ期限付き移籍、21シーズンいっぱいまでプレーしてきた。

上写真=渡邊泰基が改めて新潟で勝負する決意を明かした(写真◎J.LEAGUE)

「最後まで走り切ることができました」

「ツエーゲン金沢での経験を活かし、J1昇格の力になりたいという強い思いから、アルビレックス新潟に復帰する決断をしました。自分の居場所は新潟であり、このクラブで勝負する覚悟です。
 一年半ぶりに、アルビレックス新潟でプレーさせていただけることへの感謝を胸に、ファン・サポーターの皆様と共に、最高の景色が見られるように頑張ります。
 今シーズンも、温かい応援をよろしくお願いいたします」

 その言葉から決意がにじみ出る。アルビレックス新潟のアカデミー出身の左サイドバック、渡邊泰基が「武者修行」を終えて帰ってくることになった。

 前橋育英高に進んでから2018年に加入すると出場機会も得ていたが、20年にはツエーゲン金沢への期限付き移籍を決断した。かつて新潟を率いた柳下正明監督の下で鍛え上げられ、1シーズン半を戦って帰還する道を選んだ。21シーズンは37試合に出場するキャリアハイも達成し、いよいよ「自分の居場所」で勝負をかける。左サイドバックでは堀米悠斗とのポジション争いもあるが、右サイドバックには長谷川巧もいて、アカデミー出身選手で両翼を担うことも期待されている。

 金沢では大きく成長しただけに、ファン・サポーターに感謝を伝えている。

「1年半ツエーゲン金沢でプレーさせていただきありがとうございました。
 新潟で試合に絡めず、苦しんでいた僕にチャンスをくれたのがツエーゲン金沢でした。
 結果で恩返しがしたかったのですが最後まで厳しいシーズンになってしまい、自分の力不足を痛感しました。
 そのような中でも背中を押してくれたファン・サポーターの皆様のおかげで最後まで走り切ることができました。本当にありがとうございました。
 この経験を必ず次に活かし、成長した姿を金沢の皆様に見せられるように頑張ります。
 この素晴らしいクラブでJ初ゴールやJ2通算100試合を達成できたことを誇りに思っています。
 1年半の温かい応援に心から感謝しています。本当にありがとうございました」

渡邊泰基(わたなべ・たいき)
■ポジション:DF
■背番号:15
■ユニフォームネーム:TAIKI
■生年月日:1999年4月22日(22歳)
■身長/体重:180cm/74kg
■出身地:新潟県新潟市
■経歴:アルビレックス新潟ジュニア(現U-12)→ アルビレックス新潟U-15 → 前橋育英高 → アルビレックス新潟 → ツエーゲン金沢
■出場記録
J2:101試合2得点
リーグカップ:5試合0得点
天皇杯:2試合0 得点