ツエーゲン金沢は24日、栃木SCより豊田陽平が完全移籍で加入すると発表した。豊田は地元・石川県小松市出身で、星稜高からプロの世界に入り、来季で19年目。2020新シーズンを地元クラブでプレーすることになった。

上写真=2022シーズンから金沢でプレーすることになった豊田陽平(写真◎J.LEAGUE)

栃木SCが僕の引退を遠ざけてくれた

 豊田陽平が地元に帰って来ることになった。石川県小松市出身のFWは来季から金沢でプレーする。移籍決定に際した発信したメッセージも熱い。

「ツエーゲン金沢を愛するすべての皆さま、2022シーズンより加入させていただきます小松市出身の豊田(とよだ)陽平(ようへい)です。18歳で石川県を離れプロサッカー選手となり18年のキャリアをこれまで積ませていただきました。この度、故郷に恩返しするチャンスを与えてくださったツエーゲンに骨を埋める覚悟でまいりました。石川県人としての誇りとプライドをもち、謙虚にリスペクトを欠くことなく、大切な仲間と共に戦い抜きます。
 クラブを更なるステージに押し上げられるようこれからも変わらず誠実に地域に寄り添い精進いたします。伝統文化で彩られた県民の皆さまにも、鮮やかでこだわりのユニフォームをご着用いただき、雨が降ろうと、雪が降ろうとも、共に戦い共に喜びを分かち合い、新たな歴史を一緒に一体となって掴み取りましょう。赤黒に染まる本拠地、西部緑地公園陸上競技場にてお会いできることを楽しみにしております」

 そして栃木のファン・サポーターにも以下の通り、メッセージを送っている。

「今もなお油断のできないコロナ禍の中、今夏加入させていただきプレーする機会を与えていただいた栃木SC、また毎試合声に出せない思いをスタジアムで全国で届けていただいたファンサポーターの皆さま、ご支援いただいたスポンサー各自治体関係者の皆さま、ありがとうございました。
 少しでも栃木の力になれるよう、ピッチ内外で手を抜くことなく一日一日誠実に過ごしてまいりました。チームの一員として最低限の結果は残せたものの、僕が個人的に目指した子どもたちが栃木SCを誇りに思い、魅了され、日常の一部となっている光景を目にすること。が叶わず、栃木を離れることはとても心残りです。しかし近い将来、栃木県にとってなくてはならない存在となり、県民を魅了してやまないクラブとなることを確信しております。
 最後になりますが、今シーズン、皆さまのサポートが僕の引退を遠ざけてくれました。ありがとうございました。心より感謝申し上げます。 前進全霊 豊田陽平」

■豊田陽平(Yohei TOYODA)
・ポジション:FW
・生年月日:1985年4月11日
・出身地:石川県
・身長/体重:185cm/79kg
・経歴:FC小松→星稜高→名古屋→山形→京都→鳥栖→蔚山現代FC(韓国)→鳥栖→栃木