モンテディオ山形は12月15日、2022シーズンに興國高からDF坂本稀吏也が加わると発表した。すでに8月に同校から山形への加入が発表されていたMF荒川永遠など、プロ入りする仲間とともに、同日に興國高で行われた記者会見に臨んで、プロへの意気込みを語った。

上写真=興國高のDF坂本稀吏也の山形入りが決まった(写真◎MONTEDIO YAMAGATA)

「プロで想像を超える選手になるのではないか」

 モンテディオ山形が12月15日に発表したのが、DF坂本稀吏也の加入。セレッソ大阪のアカデミー出身で、興國高には高校3年になった今年の4月に加わっていた。

「はじめまして。来季よりモンテディオ山形でお世話になる坂本稀吏也と申します。少しでも早くチームに慣れ、試合で貢献できるよう頑張りますので、応援の程よろしくお願い致します」

 クラブを通じてこうファン・サポーターにあいさつした坂本は、同日に興國高で行われた記者会見でプロで戦う決意を口にした。

「後ろからつなぐところが自分に合っていると思うのと、山形はとてもご飯がおいしくて特産のつや姫がおいしかったです。温泉も最高で、サッカーをする環境として最高なので選びました」

 ユーモアを交えてそう語ったが、ピッチの上では「特に対人の強さに自信があって、J2ナンバーワンと言われるようにがんばります」と力強く宣言した。興國高の内野智章監督もその成長に大きな期待を寄せる。

「最初はフォワードでしたが、パスセンスがあってフォワードなのに守備能力が高く、対人にも強く、ポジションを決めないトレーニングでは相手のボールを奪う能力が高く、ボランチになり、サイドバックになり、気がつけばセンターバックになっていました。高3の春までフォワードで、夏にセンターバックになってプロ入りした選手はいないのではないでしょうか。プロで想像を超える選手になるのではないかと思っています」

 興國高出身では今年7月、横浜F・マリノスから山形に育成型期限付き移籍で加わったMF樺山諒乃介が印象的なプレーを見せてきた。さらに興國高で同期のMF荒川永遠も2022シーズンから加わることが8月に発表されていた。

 荒川も会見では「複数のポジションができることが一番のストロングポイントです。運動量豊富にプレーできますし、みんなが疲れているときに運動量を発揮できます」とアピール。2022シーズンの山形は興國高出身の2人がのびのびプレーできそうだ。

坂本稀吏也(さかもと・きりや)
■生年月日:2003年4月23日
■出身地:兵庫県
■身長/体重:184cm/79kg
■ポジション:DF
■利き足:左
■経歴:セレッソ大阪西U-15 - 興國高校

荒川永遠(あらかわ・とわ)
■生年月日:2003年8月29日
■出身地:大阪府
■身長/体重:168㎝/60㎏
■ポジション:MF
■利き足:右
■経歴:FC.ALBA - セレッソ大阪和歌山U-15 - 興國高校