大宮アルディージャは12月8日、DF渡部大輔と2022シーズンの契約を更新しないことを発表した。アカデミー育ちで、そこから数えて大宮一筋20年の男が、大好きなクラブを去ることになった。

上写真=渡部大輔はアカデミー時代から大宮一筋でプレーしてきた(写真◎J.LEAGUE)

14年間でリーグ計212試合に出場

 渡部大輔はアカデミー出身で、2008年にプロになってからも「大宮アルディージャの男」であり続けた。しかし、クラブは2022シーズンの契約を結ばない決断を下した。

 J1で122試合、J2で90試合で大宮のために戦ったDFだが、今季は12試合の出場にとどまっていた。長い間、見守ってくれたサポーターには、クラブを通して惜別の言葉を残した。

「このたび、契約満了となりました。プロとして14年、そしてアカデミーから合わせて20年間、本当にお世話になりました。
 自分がこのクラブでここまでやってこれたのはたくさんの方々に支えていただいたおか げです。自分をここまで育ててくれたクラブに本当に感謝しています。ありがとうございました。大宮を離れることはすごく寂しいですし、まだまだ大宮でプレーしたかったです。もっと大宮の力になりたかったです。そして、大宮で引退したかったです。ただ、まだ現役でやれる心と身体があるのでチャレンジさせてください。
 本来であれば長年応援していただいたファン・サポーターの皆様の前でご挨拶したかったのですが、 それが叶わず申し訳ありません。いつかNACK5スタジアム大宮に対戦相手として元気な姿で帰って来られるように頑張りますので、その時は温かく迎え入れていただければ嬉しく思います。
 どんな時も良い雰囲気 を作り、熱い声援を送り続けてくれた皆さんのことが本当に大好きですし、これからも忘れることはありません。感謝してもしきれないほど感謝しています。長い間、本当にありがとうございました」

渡部大輔(わたべ・だいすけ)
■生年月日:1989年4月19日(32歳)
■出身地:埼玉県
■選手歴:山口サントスSC - 大宮アルディージャJr.ユース - 大宮アルディージャユース - 大宮アルディージャ
■出場記録
J1:122試合3得点
J2:90試合5得点
リーグカップ:27試合1得点
天皇杯:14試合0得点