レノファ山口FCのGK吉満大介が今季初先発。ホームでの出場も今季初めてで、前半にPKを止めるなど持ち味を発揮したものの、チームは2連敗となった。悔しさを胸に、すぐに訪れる次回ホームゲームでの雪辱を誓っている。

上写真=今季初めて先発でプレーした吉満(写真◎石倉利英)

■2021年9月11日 J2リーグ第29節(@みらスタ:観衆2,369人)
山口 0-1 町田
得点:(町)ドゥドゥ

「こっちだろうなという確信があった」

「自分たちがボールを持つ時間もありましたが、そこで結果を残せなかった。最後に相手に仕留められてしまって悔しいです」

 吉満は試合後のオンライン会見で、静かに試合を振り返った。山口は9月11日の明治安田生命J2リーグ第29節でFC町田ゼルビアとホームで対戦したものの、0-1で敗れて2連敗となった。

 今季加入して開幕からフル出場していたGK関憲太郎が、前節の試合序盤に負傷。右膝内側側副靭帯損傷で4週間程度の加療予定と診断され、前節も交代出場でゴールを守った吉満が今季初先発となった。今季初のホームでのプレーに向けて「前の試合で関さんがケガをしてしまったので、関さんのような活躍ができるようにと思ってプレーした」と語る。

 29分にはPKのピンチを迎えたが、「精神的に冷静さを保っていて、駆け引きの部分でも冷静に判断してできたと思う。相手のボールの置き方などを見て、こっちだろうなという確信があった」という読みが的中し、町田MF太田修介のキックを右に飛んで見事にセーブ。GKから見て右下スミへの鋭いキックを「(ボールが)上に来れば左手を出す。(ゴールの高さの)下や中間までの距離で取れる手の出し方を心がけた」と、その瞬間の心境を明かした。

 山口は得点を奪えないまま、84分の失点で2連敗となり、この日を終えて暫定16位に後退。次節は再びホームゲームで、14日に大雨で延期となっていたツエーゲン金沢との第25節を戦う。中2日で訪れる雪辱の機会に向け、吉満は「絶対に勝つという、相手よりも強い気持ちで臨みたい」と言葉に力を込めていた。

現地取材・写真◎石倉利英