写真◎J.LEAGUE
矢田旭がジェフユナイテッド千葉で存在感を増している。明治安田生命J2リーグ第25節から3試合連続で先発出場していて、シャドーの一角として軽快なプレーを見せている。次の第28節SC相模原戦では、名古屋U18時代に憧れていた、当時名古屋のトップチームで活躍した藤本淳吾との直接対決を楽しみにしている。
上写真=矢田旭は3試合連続で先発を勝ち取り、前節の長崎戦ではCKでからアシストも記録した(写真◎J.LEAGUE)
CKからのゴールは「練習通りの形でできました」
ジェフユナイテッド千葉の矢田旭が調子を上げてきている。1トップの後ろ、右のシャドーというポジションに適性を見つけ、J2第25節のアルビレックス新潟戦から3試合連続で先発を勝ち取っている。
「これまでずっと試合に出ていないし、まだ3試合連続スタメンなだけなので、手応えはないですね」
本人は物足りない。
「もっともっとスタメンで出ないと手応えはつかめないと思います」
それだけの自信と、シャドーの一角としての好感触があるからだ。
「ゴールに近い位置にもなりますし、プレーエリアも中でプレーできるので(特徴が)出しやすいですね」
直近のV・ファーレン長崎戦では、左CKから見事なキックで中央に送って櫻川ソロモンの先制ゴールを導いた。
「決めたところにいいボールを蹴ることができましたし、決まったタイミングで入ってきてくれて、練習通りの形でできました」
その左足はセットプレーでも威力を発揮するのだ。
シャドーのポジションとしては、間もなく素晴らしいお手本に再会できる。次の相手のSC相模原で輝いている大ベテランの藤本淳吾だ。現在、3試合連続得点中と絶好調。
「名古屋にいたとき、一緒にプレーできてはいないですが、僕がユースにいてずっと見ていて、技術がある選手で真似することがたくさんあります。ゴールも決めていますし、いま相模原の攻撃の起点はすべて淳吾さんです。次の試合ではそこで負けないように、自分が起点になるようにしたいと思います」
同じ左利きで攻撃を司るコンダクター。藤本流を積極的に取り入れて、千葉の攻撃のすべてを自分から始めようとしている。その覚悟が気持ちいい。