ジェフユナイテッド千葉は28日、ホームでV・ファーレン長崎と対戦。2-0で勝利を飾ったが、チームを乗せる先制ゴールを挙げたのが、櫻川ソロモンだった。パリ五輪世代のFWは今、これまで以上に貪欲な姿勢をピッチで示している。

上写真=長崎戦で先制ゴールを挙げた櫻川ソロモン(写真◎J.LEAGUE)

■2021年8月28日 明治安田生命J2リーグ第27節(@フクアリ/観衆3,588人)
千葉 2-0 長崎
得点:(千)櫻川ソロモン、船山貴之

代表を目指さないといけない

 均衡を破ったのは櫻川ソロモンのゴールだった。まずはビルドアップにしっかりと関わる。バイタルエリアにポジションを取って味方の預けどころになると、タイミングよくボールを離して右サイドの福満隆貴に展開。福満のクロスは相手GKに弾かれたが、そこで得たCKが若きストライカーの得点につながった。

 矢田旭の蹴ったボールに合わせてボックス内でジャンプ。高い打点でヘディングを決め、ネットを揺らした。

「ジェフには身長の高い選手が多いし、セットプレーを武器にしなければいけないと思っていました。今日は僕が点を取りましたけれど、チームとしてセットプレーから点を取れたことが良かった。自分のプレーについては、あのポジションで先発した自分が点を取らなければ勝てないと思いますし、点を取れたことは良かったけれど、もっと積み重ねなければいけないと思っています。ぜんぜん満足していません」

 長崎戦のゴールで今季2点目。その数は本人も話していた通り、満足できるものではない。チームに対する貢献も、まだまだ足りない。前節、引き分けに終わったヴァンフォーレ甲府戦でもチャンスはありながら決め切れなかった。

「前節の甲府戦で得点チャンスがありましたが、それを決め切れず、チームが苦しい状況になってしまった。今日は決めなければという強い気持ちを持って試合に臨んだので、それが良かったと思います」

 長崎戦にかけた強い思いがゴールを生んだのは間違いないだろう。そして櫻川は、ゴールを生み出すための努力をこれまで以上に重ねてきた。7月にトレーニングパートナーとしてU-24日本代表の合宿に参加したことが大きなきっかけになったという。

「年齢がそれほど変わらない選手たちが、本当に高いクオリティーで練習からプレーしていました。最初は本当に驚いたし、圧倒されました」。その差を直接体感したことで、自分の中でサッカーに取り組む姿勢が変わったという。「ここを目指さないといけないと、自分の中で目標が明確になりました」。チームに戻ってからは以前にも増して成長にどん欲になった。

「(吉田)麻也さんにアドバイスをもらい、上田選手からがゴール前の動き方や(ボールの)奪い方に関する良い話をしてもらいました」

 金言を生かすべく、日々取り組んできた成果が長崎戦で出た。リーグ再開後の4試合のうち3試合で先発し、勝利につながる結果を出した。成長曲線をしっかり描いてクラブで結果を残し、パリ五輪、そしてその先へ。明確になった「目指すべき場所」に向かって、櫻川ソロモンは力強く歩き出している。