上写真＝新潟を無失点に抑えた守備をベースにしたいと話した新井一耀（写真◎J.LEAGUE）
自分たちが守りやすいようにする
現在の守備のベースとなっている3バックの一角を担うＣＢ新井は、無失点で終えた新潟戦について、ライン設定が一つのポイントになったと振り返った。
「やっぱり山形戦でちょっと後ろが重くなって引きすぎたというのがあるので、（鈴木）大輔君と（チャン・）ミンギュと話して、ラインを高く上げれる時は上げようということで、なるべくラインを高く押し出した中で、前からプレスするというところはうまくはまった。みんなが前向きに守備ができたので、球際も強くいけたし、そこはすごくよかったと思います」
前向きの守備ができれば千葉はいい形で戦うことができる。むろん、天皇杯の川崎Ｆ戦のようにある程度構えて戦うこともできるが、やはり良い守備から良い攻撃を実現するには、ベクトルを前向きに保つことが重要だ。そのためには引き過ぎず、ハイプレスを実践できるコンパクトネスを保ちたいところ。
「相手のシステムによって自分たちの守備が変わる部分も少しはあると思います。でも自分たちが守備をやりやすいようにするということを毎試合、考えてやれれば」
明日の甲府戦、同じフォーメーション（3-4-2-1）をとる相手に対しても基本的には積極的な守備を仕掛けたい。
「同じ3バック（５バック）でやってくる中でも、（甲府は）けっこう流動性があって、ポジションも変えながらやってくると思います。そこで惑わされないように、自分たちがしっかりとマンツーマンじゃなくてゾーンで守備をして、良い守備から入ることが重要かなと思っています」
点の取り合いになるのはこれまでの両チームの戦いぶりを見ても考えにくい。カギになるのは「先制点」か。
「相手も失点は少ないし、すごく堅いイメージがある。その中では先制点が大事になる。自分たちは最近、あまり点を取れていないですけど、流れの中からか、相手も得意にしているセットプレーからか、先制点を取ることで主導権を握れたらと思います」
アグレッシブに守って、首尾よくネットを揺らし、優位にゲームを進めて勝ち点を持ち帰る。今季開幕戦ではホームで引き分けた相手。半年という経て、現在の千葉をぶつける。