今季、明治安田生命J2リーグで9試合の出場にとどまっている京都サンガF.C.のMF中野克哉。8月18日の天皇杯ラウンド16で勝利に貢献する働きを見せ、チーム内での立ち位置を変えるべく意欲を燃やしている。

上写真=天皇杯に向けて8月16日の練習を消化した中野(写真◎京都サンガF.C.)

3回戦では同点ゴール

 京都は8月18日の天皇杯ラウンド16で、浦和レッズと対戦する。「試合は見ていますが、誰が出てくるか分からないですし、新加入選手も多い」と相手を評した中野は、続けて「どの選手が出てきても、自分たちのサッカーを変える必要はない。自分たちのサッカーをすることに重点を置きたい」と決意を語った。

 8月14日のJ2第25節・アウェーでの松本山雅FC戦が大雨の影響で中止となったが、「みんなで毎日激しいトレーニングができているので、コンディションは上がっている」という。J1昇格への戦いが続く中での天皇杯に向けて「誰が出るかは分かりませんが、誰が出てもウチのサッカーは変わらない。逆に、普段(リーグ戦で)出ていない選手が出たときに、もっと強度を上げてやれると感じている」と強調した。

 今季の天皇杯は初戦の2回戦と3回戦でフル出場しており、柏レイソルとの3回戦では同点ゴールを決めて2-1の逆転勝利に貢献した。ただ、リーグ戦の出場機会が増えるまでには至らず、今季のリーグ戦出場は9試合にとどまっている。

 そうした現状を踏まえて「もっと運動量と強度を上げて、守備でも攻撃でも常に顔を出して、というプレーは、監督やコーチにも言われている」と明かした中野は、「もっと意識することで、リーグ戦に絡むところが見えてくる」とコメント。より強い意識で現状を打破するべく意気込んでいる。

「天皇杯で結果を出すことで、スタメンを狙う。特に相手がJ1なので、みんな食ってやろうという気持ちを持っている」。自分と同様の立ち位置の選手の思いを代弁した中野は、「チームの勝利が第一。その中でも自分の特徴を出して、得点やアシストで結果を残したい」と、再度のジャイアントキリングへの貢献を誓った。