8月14日の明治安田生命J2リーグ第25節で、ジェフユナイテッド千葉はアルビレックス新潟をホームに迎え撃つ。再開初戦となった前節はモンテディオ山形に1-3で黒星。同じ轍を踏まないために、尹晶煥監督はマークを捨ててラインを上げる意識を選手たちに植えつける。

上写真=千葉は前回の新潟戦はアウェーで黒星。尹晶煥監督が常に求める「集中力」でリベンジを狙う(写真◎J.LEAGUE)

FW檀崎竜孔のベンチ入りも示唆

 ジェフユナイテッド千葉の再開初戦となった第24節のモンテディオ山形戦は、1-3で黒星だった。田口泰士の美しいダイレクトボレー弾が飛び出して一度は追いついたものの、後半に2点を奪われた。GK新井章太は重心が重たくなって前に出られなかった反省を語ったが、尹晶煥監督もその点を大きな改善箇所に挙げている。

「前の選手たちがプレッシャーをかけに行くときに、後ろの選手たちも近くの相手を捨ててラインを上げなければいけないところを、逆に相手を怖がっているかわからないけれど、ラインが止まってしまって前と距離が空いてしまいました。そうなると、前の選手もプレッシャーに行けなくなって下がるしかなくなった。怖がらずに、前に行くときには一緒に行くよと話をしていきます」

 間延びに陥るパターンにはまってしまっている。

「焦ってプレーすることが多くなってしまって、落ち着かないプレーやミスが起きやすくなっています。そのために、守備をする時間が長くなっていて、上位チームと比べたらそこに差があるのではないか。試合になると、気持ちが前に前にといって焦る気持ちが出てきていることが見えます。落ち着いてプレーすることをもっとさせていきますし、今後どう変えていくかが大事。上位チームはカウンターと遅攻のメリハリがあるので、すごく勉強になるところです」

 その焦りを解消するには、勝利が一番の薬だろう。次の相手はアルビレックス新潟。現在4位だが、前節は大宮アルディージャにアディショナルタイムに勝ち越しながらその1分後に追いつかれる衝撃のドローを食らっている。

「新潟は全員が積極的に攻撃参加しながら流動的な動きをしてきて、仕掛けるところは仕掛けてくる選手がいますし、決定力のある選手もいます。守備では(プレスに)行くところと行かないところ、それからこの前の試合ではボールへのアプローチが弱かったので、山形も新潟も同じような攻撃をしてきますから、自陣に入ったボールに対してアプローチを強くしないと変に回される感じになるので、そこを考えないといけないと思います」

 ケガ人が多いこともあり、登録が間に合った新戦力のFW檀崎竜孔のベンチ入りも示唆した。新潟戦のあとにはヴァンフォーレ甲府、V・ファーレン長崎と上位陣との連戦が続くだけに、ここで勝って流れを好転させたいところだ。