ファジアーノ岡山GK金山隼樹が7月4日のJエリートリーグに先発出場し、1失点したものの勝利に貢献した。リーグ戦で正GKの座を奪い返すべく、自分の持ち味を発揮していく決意を新たにしている。

上写真=Jエリートリーグで71分間プレーした金山(写真◎石倉利英)

■2021年7月4日 Jエリートリーグ・グループB(@チュスタ:観衆213人)
鳥取 1-2 岡山
得点:(鳥)佐伯蓮
    (岡)下口稚葉、野口竜彦

最終ラインをコントロール

 アウェーでガイナーレ鳥取と対戦した岡山は前半、立ち上がりと終了間際に得点し、相手にはシュートを1本も打たせず。セーブが必要になる場面もなかった金山だが、最後尾から大きな声で指示を飛ばし、最終ラインを動かして堅守を支えた。

「こういう試合は、未然に防げばシュートチャンスも作られないので、それが一番大事だと思っていた」という。「一瞬のスキも与えなければ、試合は絶対に良い方向にいく。そこは常に意識しているところ」と自身の意識を説明した。

 今季は明治安田生命J2リーグで開幕からフル出場を続けていたが、第19節から梅田透吾がレギュラーに。鳥取戦前日に行なわれた第21節も控えだった金山はシーズン後半戦、チームの勝利に貢献するとともに、正GKの座を取り戻すことも大きなテーマになる。

 そのために「結果を出すことも大事ですが、監督に求められていることをやらなければ、試合で使ってもらえない。そこを意識しながら、なおかつ結果を残すことにフォーカスしていく」と語る。後半の立ち上がりに1失点したものの、その後は交代で退いた71分まで「ボールを失わずにチームに良いテンポを与えること、後ろからのビルドアップはすごく大事なので、意識した」というプレーを見せ、2-1の勝利に貢献した。

 岡山は現在13位で、より上位を目指して勝ち点を積み重ねたい状況。「チームを後ろから加速させるのもゴールキーパーの仕事」という金山だが、やはり「最後のところでシュートを止めることが大事。そこは貢献できる」ときっぱり。武器のシュートストップでピンチを防ぎ、チームに勝利をもたらしたい決意を示した。

現地取材・写真◎石倉利英