ジェフユナイテッド千葉の小田逸稀が、J2リーグ第19節のジュビロ磐田戦(19日)を前に取材に応じた。前々節のモンテディオ山形戦、前節の東京ヴェルディ戦では失点に絡む形となったが、悔しさを胸に刻み、磐田戦での必勝を誓った。

上写真=磐田戦も左ウイングバックとして先発が予想される小田逸稀(写真◎J.LEAGUE)

勝ちに対する気持ちは強いです

 小田にとっては、仕切り直しの磐田戦になる。左のウイングバックで出場した小田は直近の2試合で失点に絡んでしまった。17節のモンテディオ山形戦では1点をリードして迎えたゲームの終盤(79分)、中原輝とボックス右角で1対1の局面を迎えたが、素早く右側に持ち出されてシュートを許し、同点に追いつかれてしまった(△1-1)。

 続く18節の東京ヴェルディ戦。今度は逆サイドから斜めにクロスを入れられた瞬間、マークを見失い、背後を取られて小池純輝にヘディングを決められた(●0-1)。

「ヴェルディ戦は自分がマークを外してしまって、その前の山形戦も自分のマークする選手に点を決められて引き分けに持っていかれた。そこは繰り返さないように、自分ところで失点しないように。次の試合からはやっていきたい」

 悔しさは、当然ある。だが、小田は前を向いた。

「自分が鹿島アントラーズ出身ということもあるかもしれませんが、勝ちに対する気持ちは人一倍強いと思っています。自分のところから失点してはいけないという気持ちも強い。勝利に貢献したい、得点したい、アシストしたい気持ちは強いです。2試合連続で失点に絡んでしまったので。他の選手からは『考え過ぎるな』と励ましの言葉をかけてもらっているので、次こそは勝利に貢献したいです」

 もちろん、失点は小田の責任だけはないが、失点をしっかり受け止めている。同じ過ちは二度としない。そう誓って、磐田戦へ臨む。

「良い選手が多くそろっている印象があります。CFのルキアン選手へのクロスが多い印象もあるので、自分ところからクロスを上げさせないことと、逆サイドからのクロスに対する対応をしっかりしたい」

 まずは失点しないこと。そして攻撃面でも貢献を目指す。

「カウンターで自分が出て行ってもボールが出ないシーンもあります。話し合ってボールを引き出せるようにやっていければ、そしてサポートの数が増えていけば得点も増えていくと思う。しっかり要求したい」

「ヘディングが得意と言いながら、セットプレーで、まだ1点しか取っていないので、キッカーとコミュニケーションを取りたい」

 磐田は現在、5連勝中。2位について好調な相手を敵地で下せば、チームにとっても大きな自信になる。小田は攻守に存在感を示し、勝ち点を持ち帰るつもりだ。