大宮アルディージャは25日、岩瀬健監督と西脇徹也フットボール本部長の解任を発表した。岩瀬監督は今季から就任したが、J1昇格を目標に掲げながらも、15試合を消化した時点でJ3降格圏の20位に低迷していた。

上写真=成績不振により解任となった岩瀬健監督(写真◎J.LEAGUE)

わずか2勝で20位に低迷

 今季ここまでわすか2勝。開幕戦での水戸に逆転勝利と、5節の長崎戦の勝利のみ。3連敗を2度経験し、その長崎戦以降、10試合未勝利と不振を極めていた。10節の町田戦に敗れたあとにクラブは「7月の中断期間を迎えるまでが最大の正念場と捉え、シーズンの折り返しを迎える時点でJ1昇格を狙えるポジションを目指します」との声明を出していたが、一向に状態が上向く兆しが見えず、23日の北九州戦で1-3と敗れ、ついに解任が発表された。また、今回の監督解任に伴い、西脇フットボール本部長も責任を取る形で解任されている。

 岩瀬監督はHPに以下の通り、コメントを寄せた。

「大宮アルディージャのファン、サポーターのみなさまをはじめ、パートナー企業や行政のみなさま、いつも熱くサポートしていただきありがとうございます。今季はJ1昇格を目標にしながら勝ち続けていくチーム作りを行いましたが、みなさまの期待に沿うような結果を出せなかったことに強く責任を感じております。試合の勝利を目指して、選手、スタッフ、クラブスタッフが一丸となって真摯に取り組んでいたことは、かけがえない時間となりました。クラブに関わる皆さまに心から感謝しております。大好きなこのクラブを志半ばで離れるのはとても残念ですが、大宮アルディージャがさらに発展することを心から願っております。本当にありがとうございました」

 なお、後任監督が決まるまでの間、佐々木則夫トータルアドバイザーが暫定的に監督としてトップチームの指揮を執ることになった。今回の監督交代に関しては後日、改めて佐野秀彦代表取締役社長および佐々木則夫監督が会見を開くこととなっている。