京都サンガF.C.のDF森脇良太が、5月12日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。今季ここまで出場機会はわずかだが、負けなしで勝ち点を積み上げているチームに貢献すべく、日々の成長を期している。

上写真=好調のチームで出場機会をつかむために、精力的に練習に励む森脇(写真◎KYOTO.P.S.)

ここまでのプレーは4試合、8分間

 京都は5月9日の明治安田生命J2リーグ第13節で、モンテディオ山形に1-0で勝利。第6節から6連勝、第12節の引き分けを挟んで再び勝利を収め、最近8試合で7勝1分けというハイペースで勝ち点を伸ばしている。

「チームの状態は数字に表れている。結果がついてきて、内容、チームの雰囲気も非常に良い。しっかり継続したい」と語った森脇は、「目の前の試合をチーム全体で戦っていく意識は、これからも継続していきたい」と続けた。まだ全日程の4分の1強を消化しただけで、シーズンは長い。「地に足をつけて、しっかり戦っていかなければ、慢心すれば足をすくわれる。これからも自分たちを見つめて、一歩一歩積み上げていく作業をやっていきたい」と今後を見据えた。

 加入2年目の今季、ここまで4試合に出場。すべて試合終了間際に交代でピッチに入っており、「監督から指示されることはありますが、それ以外でも自分の頭の中で、チームのためにできる役割を整理してピッチに入るようにしている」という。ただ、プレー時間は計8分間で、より多くの出場機会をつかみたいところだ。

 そのために必要なことを問われると「ここだけというよりも、攻撃も、守備も、コーチングも、すべての部分でレベルアップしなければいけない。もっとクオリティーを上げていく必要がある」と表情を引き締めた。ただ一方で「張り切りすぎて、いろいろなことをやっても良くないのは、たくさん経験してきている」とコメント。「いま自分が持っているすべてを練習から出して、ブレずに自分のプレーを出す。必ずチャンスは来ると思っているので、来たチャンスを物にして、本来の自分の姿を見せることができるように、継続していきたい」と意気込みを語っている。

 次節は5月16日、ホームで水戸ホーリーホックと対戦する。緊急事態宣言の発令を受けて第11節と前節、ホームゲーム2試合がリモートマッチ(無観客試合)だったが、今節から上限5000人などの条件付きで有観客開催となる。「声出しができない状況でも、お客さんが入ってくれるのと、いない状況では、やっぱり大きな差がある」と心境を明かした森脇は、「お客さんが入るのは、僕らにとってものすごく幸せなこと。ファン・サポーターの前でプレーする喜びをかみ締めながら、思う存分プレーしたい」と決意を新たにしていた。