5月2日、明治安田生命J2リーグは第11節が開催され、水戸ホーリーホックはV・ファーレン長崎とケーズデンキスタジアム水戸で対戦。前半に奥田晃也が先制ゴールを奪うと、ハーフタイムの雷雨により後半開始が遅れたものの、1点を守り切って完封勝利を挙げた。

上写真=決勝ゴールを挙げた奥田晃也をチームメイトが祝福する(写真◎J.LEAGUE)

■2021年5月2日 J2リーグ第11節(@Ksスタ/観衆2,799人)
水戸 1-0 長崎
得点:(水)奥田晃也

・水戸メンバー◎GK牲川歩見、DF村田航一、住吉ジェラニレショーン、タビナス・ジェファーソン、温井駿斗(69分:後藤田亘輝)、MF奥田晃也、平塚悠知、平野佑一、森勇人(82分:新里涼)、FW深堀隼平(69分:鈴木喜丈)、中山仁斗(88分:ブラウンノア賢信)

・長崎メンバー◎GK富澤雅也、DF毎熊晟矢、新里亮、二見宏志、米田隼也、MF大竹洋平(46分:エジガル・ジュニオ)、カイオ・セザール、秋野央樹、澤田崇(79分:山崎亮平)、FWルアン、富樫敬真(76分:都倉賢)

ハーフタイムに約1時間の中断

 前節まで2試合連続完封負けを喫していた水戸は、システムを4-4-2に変更して長崎との一戦に臨んだ。前半は一進一退の攻防が続く中、35分に均衡を破る。右サイドバックの村田航一のスルーパスから、ゴール前に走り込んだ奥田晃也が右足でシュートを決め、水戸がホームで先制ゴールを挙げた。

 前半を終えてハーフタイムに入ると、ケーズデンキスタジアム水戸の上空に雷雲が接近し、試合は一時中断。雹も降るなど荒天となり、前半が終わってからおよそ1時間後の15時55分に後半が始まった。

 後半からは長崎のFWエジガル・ジュニオがピッチに入るも、水戸の守備陣は動じない。51分のルアンのヘディングシュートはGK牲川歩見が素早い反応で防ぐなど、長崎に同点ゴールを許さない。

 一方、中山仁斗のシュートがバーとポストに弾かれるなど、水戸も再三のチャンスを作りながら追加点を奪えなかったが、最後まで1点を守り切り完封勝利。リーグ戦では3試合ぶりに勝ち点3を獲得した。

「全員の力で勝ち点3をもぎ取ったゲームだと実感しました。2連敗をしている中で、ましてやJ1経験のある長崎を相手に、水戸のDNAである粘り強さ、ハードワーク、全員の団結力、守備力を選手たちが存分に発揮してくれて、堅い守備を見せてくれたことがうれしかったです」

 水戸の秋葉忠宏監督はそのように試合を振り返り、ホームでの勝利を喜んだ。

取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE