京都サンガF.C.のMF荒木大吾が、4月19日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。17日の試合で今季初出場。自らの持ち味を今季のスタイルの中で生かしながら、さらなる活躍を期している。

上写真=笑顔も交えながら報道陣の質問に答えた荒木(写真◎スクリーンショット)

「毎試合、圧倒できるようなサッカーを」

 今季開幕からベンチ外が続いていた荒木は、4月11日の明治安田生命J2リーグ第7節・FC町田ゼルビア戦で初のベンチ入り。この試合では出場機会がなかったが、続く17日の第8節・ギラヴァンツ北九州戦もベンチ入りし、68分に交代で投入されて今季初出場を果たした。

「町田戦と、その前の千葉戦(4月4日の第6節・ジェフユナイテッド千葉戦)では先制した後、押し込まれる展開になっていたので、途中から出たらどうしようかと考えていた」という。実際には4-1とリードした状況で送り込まれて「余裕がある中で出ることができたので、自分にとってはよかった」と振り返った。
 
 無理に攻める必要はない状況でも「サンガのサッカーは攻撃的。1点取ろうが4点取ろうが、90分間、最後まで攻めの姿勢を見せたい、自分が出た意味を見せたいという気持ちで挑んだ」と明かし、「もちろん自分が点を取りたいという気持ちで入りましたが、チームが勝つことが一番だし、自分もケガなく、初めて出ることができたのはよかった」と語る。一方、この試合でDF飯田貴敬がJリーグ初ゴールを決めたことは刺激になるか、との問いには「もちろん」と即答し、「J2でまだ点を取れていないので、自分も負けないように点を取りにいきたい」と意気込んだ。
 
 チョウ・キジェ監督が就任した今季のサッカーで「ダイレクトプレーや走ることは増えていますが、その方が自分のドリブルは生きると思う」と考えている。北九州戦で周囲の選手がドリブルしやすい状況を作ってくれたことに触れ、「今後そういうシーンが何回もあると思う。その中で自分の持ち味をどんどん生かしていきたい」とイメージを膨らませている。

 6-1で大勝した北九州戦を踏まえて「毎試合、圧倒できるようなサッカーをしたい。その中で自分が力を出して、チームを助けることができたら」と決意を新たに。3連勝と調子を上げてきたチームを、さらに加速させるための働きを目指している。