ジェフユナイテッド千葉の小林祐介が水戸ホーリーホック戦を前にオンライン取材に応じた。4節以降、5試合連続で途中出場中のボランチは、自身の立場と課題をしっかり把握し、チームに貢献するために全力を注いでいくと語った。

上写真=現在、5試合連続で途中出場している小林祐介(写真◎J.LEAGUE)

目の前の相手に負けない

 今シーズンから加入した小林は、ここまで5試合に出場しているが、いずれも途中からだ。千葉でのデビュー戦となった4節の松本戦は20分間プレーし、リードを守ってゲームをクローズさせることに貢献した(1-0)。7節の金沢戦(1-0)も守備面で安定感をもたらし、試合を終えることに成功している。

「僕自身、途中出場で勝っている状況でピッチに入ることが多くて、役割としてはそのまま失点せずに試合を勝利で終えること。自分の役割は果たせているかなと思う」

 自身もその手応えを語る。負けている状況でピッチに入った5節の琉球戦と6節の京都戦はプレー時間がそれぞれ1分と2分と短かったために難しい面があった。ただ、前節の栃木戦は0-0の状況で77分に登場したものの、チームを勝利に導く決定的な仕事ができなかった。「チームが追いついて逆転するところに持っていけるようにしたい」と、勝ち点0や1を3へと変える仕事を増やしたいと話す。「先発でも途中からでもチームに貢献できるように」と常にチームのために戦う姿勢に変わりはないが、勝たせるプレーを実践することがクローザーから先発メンバーへと立場を変えることにつながっていくのかもしれない。

 ボールにアタックし、奪い切る力は柏レイソルユース時代から目を見張るものがあった。組織的かつ激しい守備を求める現在の千葉で、その能力を示しつつある。本人も認める通り、課題は攻撃面。「ロングボールのところを苦手としているので、そこのレベルをもう一つ二つ上げていきたい」。奪ったあとの選択や中長距離のパス精度が向上すれば、ボランチとしての存在感はさらに増すだろう。

 4節以降、5試合連続で途中連続出場を続けている小林は次戦の水戸との対戦(21日)についても、しっかりイメージしていた。

「水戸はロングボールだけではなくショートパスもありますし、アンカーからのボールの配球も多いと思う。そこのバトルの部分で自分が目の前の相手に負けずにチームに与えられた役割を果たし、勝利に貢献できるように頑張りたい」

 リードした状況でピッチに入るのか、点が欲しい状況なのか、あるいはスタートからなのか。水戸戦で小林がどんなプレーを見せるのか、注目だ。