ジェフユナイテッド千葉の尹晶煥監督が栃木SC戦を前にオンライン取材に応じ、意気込みを語った。チームは前節アウェーでツエーゲン金沢を下し、連敗を止めた。今季ホームでの初勝利、初の連勝を目指して試合に臨む。

上写真=17日の栃木戦へ向けてしっかり準備していると尹監督は語った(写真◎J.LEAGUE)

栃木に昨季2敗した悔しさがあります

 前節、セットプレー(CK)から小田逸稀がヘディングで奪ったゴールを守り抜き、1-0で5試合負けなしと好調だった金沢に勝利を収めた。集中した守備とトレーニングを積んできたセットプレーによる得点が結果につながったことは大きな収穫で、試合後には新井章太が「チームの一体感」について手ごたえを口にした。尹監督も金沢戦については収穫が多かったことを認める。ただ、だからこそ次の試合が大事だと強調する。

「ここからの3連戦はすごく大事だと思います。栃木には去年も2試合負けていますし、その悔しさもあります。今回、その準備をしっかりしてきているので、ホームで勝ち点3を取れるように頑張りたい」

 明日17日にホームに栃木を迎え、中3日でアウェーの水戸戦を戦う(21日)。さらに中3日で再びホームで相模原と対戦する。金沢戦で得た良い感触を生かすことができるかどうか、確かに重要な3連戦だ。一体感や集中した守備を継続し、結果を導くことができれば、チームはより自信を深めることになるからだ。

 指揮官が「大事だ」と位置付ける初戦の相手・栃木には昨季、ホームもアウェーも0-1で敗れている。インテンシティーの高い戦いの中で、僅差勝負をものにできなかった。ホームで対戦した第4節は矢野貴章のヘディング一発に屈し、41節のアウェーゲームも柳育崇にヘッドを決められてひざまずくことになった。

「去年(のホームゲーム)は矢野貴章選手にやられたので、その対策をしなければいけないし、攻撃面でももっと行かなければいけない。相手は去年に比べて、よりロングボールを蹴ってくる印象もある。それらの対策を今週はやってきました。明日、選手たちはやってくれると思います」

 クロス対応や高さ対策をきっちりトレーニングしたと尹監督は説明した。大事な3連戦の初戦に勝つことの重みを感じさせる発言だろう。「後ろにヘディングが強い選手を置くこと。そして前線ではキープ力のある選手の存在が大事になってくる」とメンバー編成についても言及。さらに「攻めに行くときには積極的にサイドも攻撃参加することで、いい攻撃になると思います。相手も切り替えのところでは体を張って守備をするので、チャンスを逃さないようにすることも大事」と攻撃のイメージについても語った。

 栃木は現在4戦負けなしで、順位も8位に浮上。開幕3連敗から盛り返して、チーム状態は上向きだ。ただし、15位の千葉も勝ち点差はわずか2点であり、勝てば順位を逆転できる。

「明日はボールが上(=空中)にある時間が多いんじゃないかと思います」

 尹監督は、そんなゲーム展開も想定していた。ロングボールを跳ね返し、セカンドボール争いで上回ることが勝ち点3獲得への重要なポイントになりそうだ。