上写真＝昨季まで在籍した水戸と対戦した外山凌（写真◎J.LEAGUE）
■2021年3月28日 J2リーグ第5節（@Ksスタ/観衆2,127人）
水戸 3－0 松本
得点：（水）中山仁斗2、安藤瑞季
開幕5戦未勝利。「うまくいっていないことが多いのは事実」
昨季までホームとして戦ったケーズデンキスタジアム水戸に帰還した外山凌。しかし、古巣の水戸に苦杯をなめさせられることとなった。
「前半は風の影響もあって押し込むことができて、そこからクロスとかで攻撃の形ができた」と振り返るように、ゴールチャンスを何度も作った。しかし、7本のシュートを得点に結びつけられずにいると、「後半、相手にボールを握られてかなり疲れました。そういうところから失点が重なってしまった印象があります」と3失点を喫して敗れた。
試合後には、3月22日に入籍したことをスタジアムの大型ビジョンで祝福され、古巣のファン・サポーターの声援にも応えていた。しかし、オンライン会見の席についた外山は浮かれた表情を見せることなく、厳しい言葉を放った。
「現状だと、うまくいっていないことが多いのは事実。それを見つめ直してやっていかないと。“いつか勝てる”とか、“いいところまで来ているから、これから試合を続けていけば勝てるでしょ”みたいな、軽い考えにはなりたくない。見つめ直さなければいけないことがたくさんあります」
開幕から5試合を終え、3分け2敗。いまだ勝利を挙げることができず、21位に沈む。得点数は、わずか「1」。深刻な得点力不足に陥っていることも否めない。かつての本拠地で、外山は復調の兆しを模索していた。
「0-3という結果を受けて、簡単に“切り替える”という一言で片付けてはいけない試合だと思っています。開幕から勝てていないので、緊張感を持って、（次戦は）何が何でも勝ちにいく。そんな一週間を作っていきたいです」
勝利へとつながるトンネルの出口を目指し、背番号23はひたすら走り続ける。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE