レノファ山口FCのGK関憲太郎が、新天地でのプレーに少しずつ手応えをつかんでいる。ベガルタ仙台から加入した今季、ここまで全試合にフル出場。細部を見つめ直し、27日のジュビロ磐田戦で今季初勝利を目指す。

上写真=前節まで4試合連続でフル出場している関(写真◎J.LEAGUE)

「強味として自信になる」

 今季、仙台から完全移籍で加入し、ポジション争いを勝ち抜いて開幕から4試合連続でフル出場。仙台で2019年と昨季はリーグ戦出場がなく、昨季はカップ戦での出場もなかったが、久しぶりにコンスタントに出場するシーズンを過ごしている。

 3月25日の練習後、オンライン取材に応じた関は「シーズンを通して試合に出ることは、2年近くなかったですが、周りのサポートもあって、いまのところはケガなく順調にやれている。良いメンタルコンディションで取り組めていると思っています」とコメント。「周りとコミュニケーションが取れていると実感できています。僕だけでプレーするわけではないので、今後もしっかりコミュニケーションを取って進めていきたい」と現状の手応えについて語った。
 
 山口は開幕から2分け2敗の未勝利だが、0-0の引き分けが2試合、1-2の敗戦が2試合と、失点が極端に多いわけではなく、昨季の課題の一つだったセットプレーからの失点は、まだ喫していない。ゾーンで守っているセットプレーの守備について「ゾーンはゾーンなりの欠点があるが、いまのところゼロで進めることができているので、自分たちの強みとして自信になる」と評した関は、「各々の立ち位置で、飛んできたときにボールにアタックすることができている。このまま進めていきたい」と意気込んだ。

 27日の第5節では今季初勝利を目指して、アウェーでジュビロ磐田と対戦する。磐田は開幕2連敗の後に2連勝。調子を上げてきた相手と敵地で戦うにあたり、関はチームメイトと「細かいところは言えませんが、球際や(攻守の)切り替えを、もう一度見つめ直して、勝って帰ろうと話している」と明かした。

 さらに、特に注意すべき選手は、との問いには「怖い選手はたくさんいますが、個人的には、明治大の後輩の山田(大記)」と回答。3学年下の後輩は第3節で2得点、第4節で1得点を挙げて連勝に導いており、「調子が良くて点を取っているので、注意したい」と静かに闘志を燃やしていた。