京都サンガF.C.のDF本多勇喜が、3月19日の練習後にオンライン取材に応じた。前半途中で中止・延期となった第3節も含め、今季無失点を継続中だが、より良い守備を構築していく決意を示した。

上写真=3月21日の次節に向けて、19日の練習を消化した本多(写真◎京都サンガF.C.)

「前からの守備が効いている」

 京都は明治安田生命J2リーグ開幕戦でSC相模原を2-0で下し、第2節では松本山雅FCと0-0の引き分け。3月13日の大宮アルディージャとの第3節は、1-0とリードしていた前半19分で雷雨のために中止・延期となったが(再開試合は3月24日に実施)、今季無失点の戦いを続けている。

 CBの一角でフル出場を続けている本多は、堅守の要因について「前からの守備がものすごく効いているので、後ろをしっかりカバーリングして、という感じ」とコメント。それでも「無失点でやれていますが、継続してやっていかなければ、相手も対策してくると思う。後ろはしっかり連係して、無失点で抑えられるゲームをしていきたい」と今後を見据えて語った。

 前線から積極的にプレッシャーをかけていく一方で、「(プレッシャーを)はがされた後は数的不利なのですが、前の選手が全力で戻ってきてくれるおかげで、僕たちもしっかり対応できている。すごく助かっています」と感謝する。それでもゴール前に入られるシーンはあるものの、「ゴール前で守ることについては、みんなの意思疎通ができている」との手応えをつかんでいる。

 今季はDF飯田貴敬、MF武富孝介とともに副キャプテンを任され、キャプテンのMF松田天馬、ヤングキャプテンのMF福岡慎平とともにチームを引っ張る働きが期待されている。そうした意識の変化について聞かれると「意識は…そんなに強まってはいないです」と笑いつつ、「(ポジションが)真ん中で、一番後ろなので、声を出してやらなければいけないのは当たり前」と強調。「もっと前を動かして、より良い守備ができるように、と常に思っている。そこは意識しています」と力強く語った。

 21日の第4節、ホームでのジュビロ磐田戦に向けては「(相手は)みんな技術が高い。僕たちが良いプレッシャーをかけて、前にどんどん行くことができるように、と思っている」とイメージを膨らませている。「相手に合わせるのではなく、自分たちのペースに持っていければ。パスを回される以上に、自分たちがプレッシャーをかけたい」と強い意気込みを示した。