上写真=鈴木大輔ですら緊張したという開幕戦を終えて、次からはリラックスして戦えそう(写真提供◎ジェフユナイテッド千葉)
「大崩れせずに流れを持ってくることができた」
開幕をホームで迎えたジェフユナイテッド千葉は、ヴァンフォーレ甲府に追いついて引き分けというスタートになった。鈴木大輔にとっては、黄色のユニフォームに身を包んだ初めてのゲームだった。
「開幕戦ということでお互い硬い試合になりました。僕らはホームで勝ちがほしかったので正直言うと悔しい気持ちがありますが、自分たちがやろうとしている積極的な守備を表現する時間はあったと思いますし、失点したあとに大崩れせずに流れを持ってくることができたのはよかったと思います」
前半アディショナルタイムに失点する嫌な流れながら、昨年とは違って、そこから押し切られなかったのは収穫だ。57分に高卒ルーキー、ブワニカ啓太がデビュー戦でゴールを奪う鮮烈な一発で1-1とした。終了直前にはGK鈴木椋大がPKを止めてみせた。
アルビレックス新潟、柏レイソル、タラゴナ(スペイン)、柏、浦和レッズとプレーしてきた鈴木にとっては、これが「J2デビュー」だ。
「展開が早いとは思いますね。縦へのランニングの回数はすごく多いと感じました。だからこそ、落ち着かせる時間を見極める必要があります」
行きつ戻りつになりがちな「J2の常識」に対して、いかに慌てずにコントロールして安定したゲームデザインに持ち込むか。移籍してすぐさまキャプテンを託された男に、大きな期待が寄せられている。
「サイドチェンジやクロスへの対応は継続してやりながら、中央で僕が立ちはだかるところ、センターバックがしっかりブロックするところも続けていきます。サイドに振られたときにどこにポジションを変えるのかは意識していきたい」
まずはチームとして守備の基本を引き締めるところから始めている。
「開幕ということもあり、個人的にもいつもより緊張しましたけど、1試合戦うことができて自分なりにもっとリラックスしてできると思っています」
次はアウェーの愛媛FC戦。肩の力を抜いて、まずは初勝利といきたい。